～ツルネ～出来損ないのシンデレラ4【滝川雅貴，藤原愁】 (ページ34)

今日:25 hit、昨日:12 hit、合計:55,209 hit

空筈の痛み…12 ページ34

湊「すみません。みんなに相談しました…俺やAじゃ破裂しそうだったんで」
雅貴「いや、つい愚痴った俺が悪かった…すまん」

雅貴は謝りながら中へ入って来る

雅貴「大埇先生には連絡を取ったよ。そしたら今年の納射を依頼された。話ならその時に如何かとな」

海斗が行くんだよな…と聞くが雅貴は行かないとはっきり言った

遼平「え？何で？」
雅貴「日程がな…依頼された神事は県大会の前日なんだ。俺にとっては死んだ爺さんより生きてるお前達の方が大事だ！何、大埇先生に会うのは…「行って下さい！」」

Aが突然行ってと大声で言う

A「行って下さい雅貴さん。いつでも聞ける…いつでも話せると思うのは間違いです。私も…お婆ちゃんに話したい事が…話さなきゃいけない事があった…でもお婆ちゃんはいつでも私の前に居る。だから、明日でも明後日でもいつでも良いって思っていたらある日…不意に私のお婆ちゃんは居なくなってしまった」

悲しそうな顔で左肘をキュッと掴む…そんな姿を悲しそうな目で見つめる湊と静弥。そして、雅貴は目を開く

A「雅貴さんにとってお爺さんも同じです！話したい時に、話さなきゃいけない時にその人はもう居ないかもしれない…だから会いたい人には会いたい時に会わなきゃ駄目です！」