～ツルネ～出来損ないのシンデレラ4【滝川雅貴，藤原愁】 (ページ32)

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空筈の痛み…10 ページ32

A「ふ…あっ…っんぁ」

息苦しさで口を開くと舌を入れられ舌と舌が絡み合い、口の端からどちらのかは分からない唾液が溢れ、漸く解放された

A「はぁ…っ…ひゃっ！」

すると雅貴の手が制服の中に侵入し胸に触れる

A「あっ…やだ…雅貴さん！」
雅貴「っ！！」

Aが大声で雅貴の名を呼ぶと雅貴はハッと目を開き見つめると、Aの目から涙が流れ落ち…自分はこんな儚く、脆く、純粋な子になんて事したのかと思い、直ぐに服を直し…口元の唾液を指で拭い取った

A「雅…貴さん？」
雅貴「悪い…」

Aの上から退き、起こすと涙を服で拭い…バツが悪そうな顔をする

雅貴「あんな事をして…すまなかった」
A「雅貴さん…如何してそのっ、キス…」
雅貴「…お前が好きだからだ」

A「っ…」

雅貴の口から突然好きだという言葉を聞き目を開く

雅貴「初めて会った時から…なのかな？放っておけなくて…それから目を追う様になってた」
A「雅貴さん…」

雅貴「だから頼む…今の俺にそんな優しい事を言うな。Aを…好きなお前を傷つけたく無い」

A「…」

そこでAは気づいた…。自分の言葉で雅貴は辛い思いをしたのだと…自分が如何に子供だという事も…

その後静弥の説教という名の話が終わり戻って来た湊…だが、ただならぬ雰囲気を出すAと雅貴に気づき気になってはいたが、聞く事は出来なかった