～ツルネ～出来損ないのシンデレラ4【滝川雅貴，藤原愁】 (ページ4)

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明かせぬ手の内…15 ページ4

森岡「好事魔多し」
雅貴「え？」
森岡「4月に比べればみな、格段の進歩じゃが…油断は禁物って事じゃ」

雅貴は静弥に巻藁矢をさせた

雅貴「弓手に力が入ってるな。うわ足のかけ過ぎじゃないか？いつもの静弥らしく無いぞ？」
静弥「…いつものつもりですけど」
雅貴「そうか？力んでいる様に見えるけどな」

静弥「もう良いですか？」

雅貴「え？」

静弥「的前に戻って良いですか？」
雅貴「あ、あぁ」

雅貴に冷たく当たる静弥をジッと見つめ、明らかに様子がおかしいと感じ取った湊と海斗

すると突然雨が降り始めるが静弥は未だに雨に打たれながら弓を引いていた…遼平が心配し声を掛けるが何かに気を取られて聞こえないのか静弥は何も答えなかった

静弥の頭の中にはあの事故の事が過っていた

ーーー

静弥「アレ？湊とA？」

駅前でAと湊を見かけた静弥。湊は傘を矢代わりで練習しており静弥に気づくと驚かれた

湊「静弥！」
静弥「何処か行くの？」
A「ううん。お婆ちゃんや叔母さんに傘を届けに…雨降りそうだから」
静弥「A、傘は？」

湊の手には傘が2本あり、Aの手には1本しか無く言うと…あー…と気づいたAは忘れたのかヘラっと笑った