離れぬ心…14 ページ21
A「お婆ちゃんと叔母さんが亡くなった時…適応障害や早気になった時…静弥が居てくれたから、待っててくれたから私も湊も戻って来られた」
湊「だから今度は俺達の番だ…待つよ！」
Aと湊が待つ…そう聞いた静弥はスッと立ち上がる…2人の後ろに見えるのは事故の遭った駅、俯く静弥はポケットに入れたお菓子の箱…その裏に書かれた2人からのメッセージを見てフッと笑う
静弥「ズルイな2人して…」
A、湊「「え？」」
静弥「今更、僕が湊とAを待たせる訳にはいかないじゃ無いか」
A、湊「「っ！うん」」
いつもの静弥に戻った。嬉しそうに笑うAと湊の肩に頭を置く
湊「静弥？」
静弥「ちょっとだけ…休ませて」
A、湊「「…うん」」
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そして、静弥が回復するのに時間は掛からなかった
雅貴が弓道場へやって来て挨拶をするとみんなが挨拶を返した
雅貴「もう良いのか？」
静弥「お陰様で」
雅貴「…この間はすまなかった…そのっ、変な事を聞いて」
静弥「！……
弓道が好きか如何か僕はまだ良く分かりません。ただ滝川さん。僕は貴方が嫌いです」
嫌いという単語を聞きえ？と驚くA達…雅貴も微妙な顔をしたが前の様に悪意は感じられないと感じた雅貴は笑みを向けた
そして、矢を引き絞り的に向けて矢を射る
静弥の表情や弓は前に比べて重みが取れた様にとても晴れた様な気持ちにさせられた
静弥の机に置かれたお菓子の箱…2人からのメッセージ…待ってる。その思いを胸に抱き、並んで歩くと心に決めた静弥
次回、空筈の痛み
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2019年5月3日 16時
