ゲゲゲの鬼太郎 九狐の妖姫Part17

出現！天狐の地底王国…10 ページ48

天狐「空狐、何をしておる？」
空狐「天狐様！彼奴が私達を邪険にして大事にしないから懲らしめてやろうと…」
天狐「A、鬼太郎…三高さん。すまなかった…空狐を許してやってくれ」

天狐が謝ると空狐は三高が悪いと言い、空狐が悪いと食って掛かる三高。その三高に飛び付こうとしたが天狐が止めた

天狐「三高さん立派に大きくなられて。私は貴方が生まれた時からずっと見守って来ましたよ。貴方が生まれた時、お父さんはそれはそれは喜んで私の前に…つまり稲荷神社に連れて来た。私も嬉しかった。辛い時楽しい時事ある毎に貴方のお父さんは相談に来た。私も一部始終を見守って来たのです」


三高「親父が…そんな事があったんだ」
天狐「しかし今ではそれも出来なくなった…もう稲荷神社は無いのだからな」

三高がまたお稲荷さんを作ればと聞きその必要は無いと首を横に振る天狐

天狐「無理して作って頂いても嬉しくありません。大事にされない稲荷神社は私も見たくは無いのだ」
空狐「しかし天狐様！」
天狐「空狐！稲荷神社は我々の力を信じる人間の善意で作られているのだ。それを無理矢理作らせて如何する？私の大切な親友の娘と戦って如何する？誇り高き狐族の名を汚すのか！」

天狐に怒られた空狐は落ち込み口を噤み、天狐がAに向き直る

天狐「すまなかったA…」
A「いえ、空狐の気持ちは私にも痛い程良く伝わりましたから」
天狐「そう言って頂けると有り難い…しかし母に似て美しくなられたな」

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