厄運のすねこすり…15 ページ4
すねこすり「俺に触れてて良いのか?お前の気力を…奪ってしまう」
A「良いよ。私は人間じゃないから…多少は平気だもん」
すねこすり「お前…優しいんだな」
A「そうかな?」
すねこすり「十分過ぎるくらい優しい」
Aは少し照れてしまい、少し赤くなった頬を人差し指でポリポリと掻く
すねこすり「俺…本当はもっと…ずっと一緒に居たかった…。本当に大好きだったんだ!…俺が妖怪じゃなきゃ…母ちゃんと…もっとずっと一緒に居られたのに…!」
Aの優しさで、すねこすりが溜めていた不安や悲しみを泣きながら吐き出し、ぎゅっとすねこすりを抱き締める
A「泣いて良いよ。その悲しみは永遠に消えないかもしれない…でもね、我慢して泣かないよりはずっと良い。ごめんね…辛いよね。すねこすり…」
抱き締めながら頭を撫で、すねこすりは泣き喚く…。すねこすりの泣き声が山中響き渡り、Aはすねこすりの泣き声が止むまで撫でる事しか出来なかった
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A「本当に良いの?」
すねこすり「あぁ。お前のお陰で何だかスッキリした気分だ…」
A「また様子でも見に来るよ…」
すねこすり「いや…もう良い。悲しい気持ちもまだある…でも、それは俺自身が頑張ってこの気持ちを…治していきたいんだ。難しいかもしれない…それでも、やらなきゃならないって思えたんだ。お前のお陰だ」
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2018年5月6日 21時