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Aを見たとき、最初は猫に話しかけていてかわいい子だなと思っていた。
その時は名前も知らなければ、当たり前にどんな人かも知らなくて。けど、たまたま誘われた合コンにAがいた。最初は面倒だし行く気もなかったけど一応、なんて参加者を教えてもらって、インスタで顔見てあの時の、と参加を決めたのだった。
ジソンに「ヒョンってAちゃんに振り回されてるよね」なんて最近言われて、その時はそんなことない、と否定したけどあながち間違ってない気もする。
「……Aさん」
「はい」
「とってもやりづらいんですけど？」
「いいのー、気にしないで」
ご飯を食べてお風呂に入ったものの、まだ少し仕事が残っていてパソコンを見つめる俺と、その俺を見つめるA。
くっつかれる分には別にいいんだけれども、見られてるとどうも気が散るというか、気になるというか。
「チャギヤ、今離れて早く終わらせたあと一緒に寝たほうがいいと思わない？」
「……だって、オッパのこんな姿見たことないんだもん。学生の頃だって一緒に勉強なんてしたことないし、ちょっと見てたくて……ごめんなさい」
しょんぼりしだしたAの頭に無意識のうちに手が伸びてそのまま撫で始めてしまって。
……こうしたいわけじゃなかったんだけど、まあ謝ってほしかったわけでもなくて、眉を下げて悲しそうな顔をさせてしまったのがちょっと申し訳なくて「静かにしてなね」とだけ、言ってしまった。
「うん、静かにしとくから、オッパのこと見てていい？」
「はいはい、好きにしな〜」
やったぁ、なんてもう既に眠そうな声で言ってくるAにかわいい、なんて思ったけど、口に出したらややこしくなりそうだから黙っておく。
しばらくして、ようやく終わったと思えばAの身体が自分の方にもたれかかってきて、そのまま膝の上に頭が乗っかってきたのだった。
うお、なんて声を出してしまって慌てて口を閉じた。随分と静かになった部屋にAの寝息だけが聞こえてきて、気持ちよさそうに寝ているAが愛おしくて。
このままベッドに連れて行ってあげたいところだけど、生憎体制的には厳しいもので、何度か名前を呼んで身体を揺すってみる。
「A〜？……おいで、寝よう」
「うん……」
Aを持ち上げて先に布団の中に入れて、電気を消したり何だりしていたら「はやく」なんて腕をひろげて言ってくるから、本当にかわいいやつだな、なんて。
おやすみ、と声をかけたときにはもう既に眠っていて、そんなAの顔を見てから俺も眠りについたのだった。
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さまゆゆ(プロフ) - 完結お疲れ様+おめでとうございます！あまーい入野を本当にありがとうございました！！ (12月12日 23時) (
レス) @page20 id: f43423a96b (このIDを非表示/違反報告)
elmo(プロフ) - Twitterしたくなくて見れないから、、、いつかここでさくらんぼさんの作品大好きなので読める日を待っています😆✨ (12月6日 18時) (レス) @page20 id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - さくらんぼさん» 新作もし書かれるようであればまた拝読させていただきます！ (6月17日 1時) (レス) id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - にこさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです〜🫶🏻最後までお付き合いありがとうございました❣️ (6月16日 19時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても面白かったです！ (6月15日 21時) (レス) @page19 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ
| 作成日時：2023年4月4日 0時
