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「料理上手くなったね」
「え、ほんとに！やった〜」
オッパの家でご飯を作って、おかえりなさいと出迎えて、一緒にご飯を食べる。
今日はちょっと頑張って唐揚げ。少し前に私の家で美味しい唐揚げを作ると意気込んだものの、ほとんどを焦がしてしまったのだった。
そんな私にオッパはぎょっとした顔で「オモ！」なんて言いながら、私が片付けをする横でささっと他のおかずを作ってくれたし、少し焦げてしまった唐揚げもなんだかんだ言って食べきってくれて。
だから今度こそは、と母にコツを教えてもらったり一人で作ってみたり、オッパに美味しいものを食べさせてあげたかったから褒めてもらえて気分が良くなった。
「今度オッパのご飯も食べたい」
「何がいいの」
「なんか、あの……前に作ってくれた大きいお肉」
「あー、あれね」
少し前に私が授業も受けてバイトもしてくたくたで帰ってきたとき、いい匂いがすると思ったらオッパがいて作ってくれたもので。
お店じゃないのに凄い美味しいし、食べたいと思っても私じゃ作れないから、またオッパに作ってもらおうと思っていたのだった。
「私もオッパみたいにもっと上手くなりたいなぁ」
「お母さんに習ってるんでしょ？」
「そうなんだけど、もっと早くからやっとけばよかったなぁって」
「そんなにできなかったの？」
「普通、くらいです……」
できないわけじゃないけど凝ったものは作れないし、自分で作るにしてもジョンインが母の作り置きを持ってきてくれていたから、作れるものと言えば野菜炒めとか、お肉炒めるだけとか……
自分一人だったらそれで十分だけど、やっぱりそうもいかないから。
でもオッパと付き合ってから部屋を掃除する機会も増えたし、料理もするようになったし、これは順調に花嫁修業＿そう言うにはちょっと大袈裟だけど＿できているのでは……
「初めて作ってくれたときも美味しかったからそんな心配いらないと思うけど」
「でも結婚したら毎日ご飯作らないといけないんだよ」
私が最後まで言い終える前にちょうど飲んでいた水が変なところに入ったのか、突然むせ出したオッパに「大丈夫？」なんて声をかけるも何度か頷くだけで。
これ、もしや……
「結婚？それでむせたの？」
「……年上をからかうんじゃないよ」
「からかってないもん」
「あんまりすぐそういうこと言わないの」
「オッパだから言ってるんだよ」
大きな目を細めてじっとこちらを見てくるけど、耳は真っ赤になっていてかわいい、なんて思いながら私も残っていたご飯を食べ進めたのだった。
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さまゆゆ(プロフ) - 完結お疲れ様+おめでとうございます！あまーい入野を本当にありがとうございました！！ (12月12日 23時) (
レス) @page20 id: f43423a96b (このIDを非表示/違反報告)
elmo(プロフ) - Twitterしたくなくて見れないから、、、いつかここでさくらんぼさんの作品大好きなので読める日を待っています😆✨ (12月6日 18時) (レス) @page20 id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - さくらんぼさん» 新作もし書かれるようであればまた拝読させていただきます！ (6月17日 1時) (レス) id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - にこさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです〜🫶🏻最後までお付き合いありがとうございました❣️ (6月16日 19時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても面白かったです！ (6月15日 21時) (レス) @page19 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ
| 作成日時：2023年4月4日 0時
