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次の日、午後から講義のため午前中はゆっくり起床。テレビをつけると八時からのニュース番組がちょうど終わって次の番組が始まっていた。
とりあえず水を飲んでそのままリビングのソファに寝転んだ。仰向けになってスマホをいじっていれば、ガチャガチャと玄関の音が鳴ってこの音は、なんて思っていたら。
「ちょっとヌナ？ポストまた溜まってたよ！」
「ジョンイナ〜」
「……だらしないなぁ」
「さっき起きたの」
「全く……」
私のかわいいかわいい弟ジョンインちゃん。
年子でずっと私の後ろをくっついて回っていたというのに、今や心配する両親の代わりに一人暮らしをしている私の元へたまにやって来てはこうしてお怒りになられている。
「母さんがたまには帰ってこいって」
「はーい」
「それと父さんがちゃんとご飯食べてるのかって」
「うん」
週一の頻度で来この子が来るからもう何回もきいていて、どうしてこうも親というものは心配性なのか不思議でならない。
いくら女の子とはいえもう二十歳を越えているし、一人暮らしを初めて二年目になると言うのに毎週毎週同じことばかり。
「はい、これおかずのタッパー。冷蔵庫入れといていいの？」
「ありがとー」
「あ！またお酒ばっかり！誕生日過ぎたからって飲みすぎちゃダメだよ」
「げ、ママみたい……」
「失礼だなぁ、ヌナのことを思って言ってるんだからね」
あんなに何かあればヌナ、ヌナ、なんて言っていたジョンインはどこへ行ったのやら。今やお母さんよりお母さんである。
冷蔵庫に母の作り置きのおかずを入れてくれたあと「何か飲む？」なんて聞いてくれたジョンインにお水、とだけ答えればコップに入れてソファの前のテーブルに置いてくれたのだった。
「ほんと、たまには帰ってきてよね！母さんはまだしも父さんなんて夜遊びはしてないか、男関係がどうだとか僕に聞いてこいって言うんだから」
「それはすみません……」
「ヌナも子どもじゃないからいつも適当に流してるけど、実の姉にそんなこと聞いてこいって言われる僕の身にもなってよね！」
「ジョンイナ、今度美味しい夜ご飯食べに行こうね」
「仕方ないなぁ……」
私が座り直したソファにわざわざやってきて隣に座ってくるジョンイニの頭を撫でる。
スマホをいじって下を向いているから表情は良く見えないけど、私はこの子が私に頭を撫でられることが好きだと知っている。
結局私のかわいいかわいい弟なのだ。
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にな - おもしろすぎますっ！！！まだIIを読んでないので、めちゃくちゃ楽しみです笑 (9月18日 9時) (
レス) id: b40d645773 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 二酸化酸素さん» 正しいのは「酒は飲んでも呑まれるな」で合ってますが、それをもじってこのタイトルにしました。あとがきで説明しようと思っていたので記載していませんでした。わざわざコメントさせてしまってすみません🙏 (2023年4月9日 12時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - 酒は飲んでも呑まれるなじゃないんですか？酔われるなって日本語変じゃない？ (2023年4月8日 23時) (レス) id: f1b4473fe3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！頑張ります🫶🏻 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - すごく面白かったです💞続き楽しみにしてます！！ (2023年3月1日 16時) (レス) id: 1458c0c6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ
| 作成日時：2022年11月25日 17時
