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「随分、仲良いんだね」
「まぁ、一つ下ですし……あ、あの、オッパが勘違いしてたのもさっきのジョンインだよ」
「……そう」
シャワーから上がって、服を着たところで洗面所に入ってきた……弟くんと、ばったり鉢合わせした。
見てはいけないものを見た、なんて顔をして「うわぁ！」と叫んで飛び出していって、声がする方に向かえばまだ起きたばかりで把握しきれてないAに抱きついてるのが見えた。
誰だコイツ、とは思ったけど、どこかで見たことのある顔をしていて。
弟とは分かった時、何情けない嫉妬してるんだ、なんて思ったけど絶対に確信犯だった。だって帰る時のアイツの顔、Aにハグしてこっち見て悪い顔してたから。
「小さい時とかそっくりだねって言われてたんですよ。笑ったときの目元は今も言われるかな……よくヌナ、ヌナってくっ、つい、ぁ……」
「……もう、いいよ。分かったから」
ペラペラと弟くんのことを話し出すからキスしてやればびっくりしたような顔を浮かべるAにもう一度唇を重ねた。
器が小さいとか、家族に嫉妬するなんてダサいとか、何を言われようと俺の知らないAを知ってる弟が嫌だった。仕方ないことだけど、それがどうしようもなく、羨ましかった。
「……ジョンイニに、嫉妬してるの？」
「……わるい？」
「ふふ、ううん、ふーん……そうなんだ……」
「ちょっと、真剣なんだけど？」
「前に、スンミニにも嫉妬してたでしょ？だから……なんか、愛されてるなあって」
にっこりと笑って嬉しそうにするAを見て少し気が抜ける。
笑うと目が細くなって、目の横にくしゃりとできるしわが愛らしくて思わず頭を撫でてしまった。
「私ね、オッパに頭撫でられるの好きなの。知らないと思うけど、寝てる時無意識にやってるんだよ。いつも私が寝返りしたとき頭撫でるの」
「……知らない」
「そうじゃなくてもよく撫でてくれるでしょ？なんか……なんて言うのかな、安心、するっていうか……とにかく、好きなの」
多分、癖になってるんだと思う。俺もAの丸っこい頭を撫でてやれば嬉しそうな顔をしているのに気づいていて、それが俺も嬉しくて、無意識に。
それを好きと言葉にしてくれるAがかわいくて、愛おしくて仕方がなかった。
撫でていた手を頬まで落として唇を重ねれば、珍しくAからもされてそのままゆっくりとソファに倒れ込む。
「……昨日、我慢したし、いいでしょ？」
「だめって、言ってもきかないくせに……」
「よく分かってるじゃん」
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にな - おもしろすぎますっ！！！まだIIを読んでないので、めちゃくちゃ楽しみです笑 (9月18日 9時) (
レス) id: b40d645773 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 二酸化酸素さん» 正しいのは「酒は飲んでも呑まれるな」で合ってますが、それをもじってこのタイトルにしました。あとがきで説明しようと思っていたので記載していませんでした。わざわざコメントさせてしまってすみません🙏 (2023年4月9日 12時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - 酒は飲んでも呑まれるなじゃないんですか？酔われるなって日本語変じゃない？ (2023年4月8日 23時) (レス) id: f1b4473fe3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！頑張ります🫶🏻 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - すごく面白かったです💞続き楽しみにしてます！！ (2023年3月1日 16時) (レス) id: 1458c0c6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ
| 作成日時：2022年11月25日 17時
