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「必要なものカゴに入れてね」
「お酒、飲みますか？」
「うん、適当に入れといて」
「はぁい」
あの後、元来た道を戻って途中でコンビニに寄った。
一通り必要なものはもうカゴに入れたし、適当になんて言われたお酒も言葉通り適当に先輩も好きそうなのを入れてデザートコーナーに来ていた。
「まだ食べる気ですか〜」
「今日はお誕生日だからいいんです」
「誰の？」
「……オッパ、の……誕生日」
「うん、そうだね〜」
そう言ってにこにこと笑いながら私の頭を撫でて隣に並んで一緒にデザートを見始めている。
あれがいいだのこれがいいだの言って、結局食べたいものが見つからずそのままお会計に進んだのだった。
「次、右ですよね」
「お、すごいじゃん。覚えてきた？」
「このコンビニ目印だったので……」
手をぎゅっと繋いで、長くない家までの道を歩いていく。
私のわがままだけど明日まで一緒にいられるということが嬉しくてなんだか浮かれてしまう。
お昼に来た時と同じように先輩が鍵を開けてくれて、それを待ってからまたお邪魔します、なんて入れば荷物をどさっとすぐにおいてぎゅうっと抱きしめられた。
「わ、せんぱい」
「……かわいくて、つい」
そう言ってそのままキスされて服をきゅっと握った。
顔をじっと見つめられて頬を何回か親指で撫でられたあと「もう一回、いい？」なんて言われて返事をする前に私から一度だけキスをして。
それに優しく微笑んでからゆっくりと唇を重ねられたのだった。
「……リビング、行こっか」
「そう、ですね」
なんだか急におかしくなってしまって二人で笑いながらリビングに行って荷物を置いたり上着を脱いだりして。
ちょっと来て、なんて声をかけられて聞こえた方に行けばそこは寝室でタンスをごそごそといじっている先輩がいたのだった。
「服、これでいい？寒いかな」
「あ、これで大丈夫、です……」
「ごめんね、あんまかわいい服もってなくて」
「や、なんか……男の人っぽくて、いいです」
「あ、そう……」
渡されたのは無地の濃いグレーのスウェット上下で、本当に部屋着って感じがして妙にどきどきしてしまう。
手に持った時に、いつも抱きしめてくれた時にする匂いが微かにして先輩の匂いだ、なんてちょっと気持ち悪いことを思ってしまったのがすごく恥ずかしい。
「ゆっくり、お風呂入りなね」
「お先に失礼します……」
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にな - おもしろすぎますっ！！！まだIIを読んでないので、めちゃくちゃ楽しみです笑 (9月18日 9時) (
レス) id: b40d645773 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 二酸化酸素さん» 正しいのは「酒は飲んでも呑まれるな」で合ってますが、それをもじってこのタイトルにしました。あとがきで説明しようと思っていたので記載していませんでした。わざわざコメントさせてしまってすみません🙏 (2023年4月9日 12時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - 酒は飲んでも呑まれるなじゃないんですか？酔われるなって日本語変じゃない？ (2023年4月8日 23時) (レス) id: f1b4473fe3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！頑張ります🫶🏻 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - すごく面白かったです💞続き楽しみにしてます！！ (2023年3月1日 16時) (レス) id: 1458c0c6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ
| 作成日時：2022年11月25日 17時
