同族 ページ10
WZ side
WZ「失礼します。」
Aに呼ばれて、ミンハオと一緒に部屋に入る。なんでも、新しくやってきた末っ子になる弟は俺らと同じ鬼らしかった。怯えた顔でこちらを見る、まだ何も知らない赤子のような男の子だった。
A「さぁ、あなたの名前を教えて？」
そう目配せされ、恥ずかしさに俯き
DN「イ・チャンと言います。」
そう小さく答えた。
A「何か隠していることがあるわね？」
Aはチャニの目を見つめる。
A「ここは人と違うことを受け入れてくれる世界よ。大丈夫。言ってごらんなさい。」
揺れるチャニの瞳が見えた。
DN「僕は……お、鬼です。」
言ってしまった。というように頭を抱えるチャニ。
よくわかる。俺もあの眼差しに弱い。
強く、美しいあの目には有無を言わさず従わせる力があった。
A「さぁ、あなた達も自己紹介して」
WZ「ジフンです。同じ鬼です。」
驚くチャニの顔、それを愛おしそうに見つめるAの顔。
少しの嫉妬心が生まれる。確実に今の自分はちゃんと笑えていない。
MH「ミンハオだよ。鬼としてジフ二ヒョンと同じ場所で育ったけど、生まれた場所はもっと遠い場所なんだ。」
ミンハオが優しい声色でニコニコと話しかけるのを見て、素っ気なさすぎたか？と1人反省する。
A「ここでは皆家族として支え合ってる。辛い話だとは思うわ。でも、私はあなたを知りたい。チャニあなたの話を聞いてもいいかしら？」
俺と隣のミンハオを見るチャニ、さっきよりも穏やかな顔だ。きっと、同族の出現で幾分か安心したのだろう。
WZ「辛いことは吐き出しちまった方が楽だぜ？」
うんうんとミンハオがうなずく。
DN「あの……」
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アヤノ(プロフ) - ぴっぴさん» ありがとうございます！！頑張ってください！ (2020年8月21日 15時) (
レス) id: bda2bc6210 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ(プロフ) - アヤノさん» 楽しんでいただいてありがとうございます！長くなりそうなので、しっかりまとめて更新しますね。もう少しお待ち下さい！ (2020年8月20日 18時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - とても素敵な作品ありがとうございます！！とても面白いです 質問なのですが誰が何の妖なのか教えて欲しいです (2020年8月20日 17時) (レス) id: bda2bc6210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴっぴ | 作成日時：2020年8月17日 2時
