あのネックレス ページ38
VN side
スングァナにつれられ大広間に向かう。
SG「A様がね〜僕たちだけにいい物を見せてくれるらしいよ!今回のお客さんにもらった対価だって!」
僕の予想だとね〜と俺の相棒の口はいつものように止まらない。俺から話したいこともないし、特に困ることはないがたまにうるさい。
大きな扉を開けると、すでにAはいた。
大広間は和と洋をうまく取り合わせた作りになっている。ステンドグラスで彩られた太陽の光が差している。その幻想的な雰囲気がAの儚さによくあっていた。
VN「待たせてごめん、A」
机の上には大きなお皿に砂が入れられて平らにならされている。
SG「ねー!ねー!何をもらったの!」
はやくーと急かすスングァンに笑いかけ、これよ。と菱形の青い石がついたネックレスを取り出した。
そんなに価値がある物なのか?
SG「そんなにすごい物なの?それ?」
さすが、相棒。
A「見てて、これで占いをするの」
そう言って、ネックレスをぶら下げると石がふわふわと動き出した。
砂に何かを描いているようだ。
うわぁー。とオーバーなリアクションを取るスングァナ。
しばらく見ていると、羽ばたく鳩の絵が描かれた。
A「未来のことを占ったの。鳩が表すのは幸福や自由、平和よ。」
やったー!と叫ぶスングァン。
A「本当はこのお皿と砂だけ持っていて、ずっとネックレスを探してたのよ。でも、私たちの未来が明るいと分かっただけでもずいぶん価値があると思わない?」
と両隣の俺たちの頭をわしゃわしゃ撫でた。
俺達が未来に希望が持てるようになるなんて、改めてAに拾われて良かったと思った。
Aの反対側にいるスングァンが嬉しそうにこっちを見てるから、きっと同じことを考えているんだろう。
さすが相棒と頷いた。
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アヤノ(プロフ) - ぴっぴさん» ありがとうございます!!頑張ってください! (2020年8月21日 15時) (レス) id: bda2bc6210 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ(プロフ) - アヤノさん» 楽しんでいただいてありがとうございます!長くなりそうなので、しっかりまとめて更新しますね。もう少しお待ち下さい! (2020年8月20日 18時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - とても素敵な作品ありがとうございます!!とても面白いです 質問なのですが誰が何の妖なのか教えて欲しいです (2020年8月20日 17時) (レス) id: bda2bc6210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2020年8月17日 2時