元依頼者 ページ15
Aside
チャニがやってきた夜。
縁側に座り月を見ながら、考える。
最初は私1人だった。
この屋敷はただ行き場ない者たちが暮らすためのものではない。この屋敷は店なのだ。悩みや願いを叶える何でも屋をしている。
たまに訪れる客。
嘘をつく癖をなくしたい。
その険しさから山道でよく神隠しが起こるので調査して欲しい。
と依頼は様々だった。
その原因は妖で、依頼人は運命に招かれるようにこの店に集まるのだった。
1人赴き、淡々と妖を払い、客に対価を払わせる。
冷たく面白みのなかった日々を思い出し、あの時は13人も家族が増えるなんて思っても見なかったことだと思わず笑みが溢れる。
常に危険と隣合わせの私の仕事を心配した彼らのおかげで、今や依頼のために実際に動くのは私ではなくなってしまった。
情報を集め、正体を突き止めるのは彼らの方が何倍も上手だろう。
実際妖を払う能力は彼らにはないので、結局最後は私が出向くのだが、1人の時よりも何倍も楽をさせてもらっている。
遠くから足音が聞こえた。
廊下の先からこっそり覗く優しい顔。
A「どうしたの？ソクミナ？」
この子も、この店に来た依頼者だった。
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アヤノ(プロフ) - ぴっぴさん» ありがとうございます！！頑張ってください！ (2020年8月21日 15時) (
レス) id: bda2bc6210 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ(プロフ) - アヤノさん» 楽しんでいただいてありがとうございます！長くなりそうなので、しっかりまとめて更新しますね。もう少しお待ち下さい！ (2020年8月20日 18時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - とても素敵な作品ありがとうございます！！とても面白いです 質問なのですが誰が何の妖なのか教えて欲しいです (2020年8月20日 17時) (レス) id: bda2bc6210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴっぴ | 作成日時：2020年8月17日 2時
