さん ページ3
リノside
運命ってこういうことを言うのかな。
なんて言ったら笑われてしまうかもしれないけど。
2年生の初っ端から寝坊して、遅刻ギリギリ。
やっべぇ…って、あれ？
前にも誰か走ってる！
あ〜！よかった〜！！仲間いるじゃん笑
思わず口に出してしまった笑
なんかびっくりされてるし笑
あれ、この子…もしかして…
その子は見たことのある子…なんてもんじゃなくて。
1年生の頃からかわいいって有名な子だった。
男子からは高嶺の花呼ばわりされて、まあ知らない人はいないんじゃないかってくらい。
名前は、Aちゃん…だったかな？
1年の頃はクラスも違ったし、廊下ですれ違うっていっても指で数えられるくらいだったと思うけど。
びっくりさせてしまったせいか、固まって一歩も動かない彼女との距離はどんどん縮まっていく。
近くで見れば見るほど可愛くて、綺麗で。
その大きな瞳に吸い込まれそうになる。
だめだ、俺！ しっかりしろ！
平常心、平常心…
必死に心の中で謎のおまじないを唱える。
「大丈夫？」
うん、平常心…保ててるよね？
またびくってなってる。
そんなに驚くこと？笑
すっごい人見知りとかかな。
この空間だけ時が止まったように感じる。
でも現実はそうではなくて。
「遅刻しちゃうよ？」
そう！もう時間ないんだよ！
せっかくなのに…
俺の言葉にハッとして走り出そうとした彼女は、足がもつれてしまい転んでしまった。
うわぁ、ごめん！！
大丈夫…じゃないよな
めっちゃ血出てるしちょっと涙目だ。
でも、このままじゃ遅刻しちゃうし…
うーん……
…ごめん、本当にごめんっ！
ちょっと我慢しててね！
彼女を持ち上げて全力疾走する。
間に合えぇ！
ちらっと見える彼女の顔があまりに近すぎて
ふわっと香る甘い匂いに思わずドキドキする。
このドキドキは走ってるからだ。きっとそうだ。
・
保健室で手当てしてもらっている彼女を見届けて教室へ向かう。
俺、変なこと言ってないよな？
なんて考えながらクラス名簿を見る。
うわぁ、すっげぇうるさそうなクラスだ笑
B組か
あ、Aちゃんも一緒なんだ…
このドキドキは…
・
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梦(プロフ) - キャァァァアアア、、、発狂、、、 (2021年2月7日 23時) (
レス) id: 2491058ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴっぴ | 作成日時：2020年3月18日 22時
