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じゅうごページ15

Aside

車で家に帰ってきた頃には、何が何だか分からなくなっていた。

余計に熱上がったんじゃないかってくらい顔が熱くて、頭の整理がつかなくて。

…ん？え？

チャンビンが、好き？え？誰を…私を？は？

こんな調子で頭の中でずっと広げられる議論会。

風邪引いている私にはキャパオーバーすぎる案件なんですが…

いや、風邪じゃなくてもキツすぎます。

ど、どうしよう…

ﾌﾟﾙﾙﾙ…

あ、電話…

ベッドから重たい体を起こして、スマホの画面を覗く。

ユリからだ…

ユリ「もしもし？ごめん、起こしたかな。調子どう？」

『全然大丈夫だよ。ごめん、心配かけて。明日には学校行けると思うよ。』

ユリ「そっか、よかった。…あの、チャンビンくんから伝言あるんだけど、」

ｺﾞﾎｺﾞﾎｯｯ!!

まさかの言葉にむせかえる。

え、何だろう…あ、実は嘘でした！とか？

それはそれで全然いいんだけど…

ユリ「え、大丈夫？笑あのね、元気になったら返事欲しいって。伝えてほしいって言われたから。」

…ま、まじすか。

『明日、学校休んでもいいですか…』

正直、この後の電話の内容は全然覚えてない。

ただ私のこの弱音を、絶対だめ～！と必死に止めようとするユリの声だけは、はっきり耳に残っていた。

そして、冷静になって気がついた。

え、

何で…ユリ、告白のこと知ってるの！？

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