32 死 ページ32
夢の中で見た光景
誰かが私に銃をむけていた
「俺とこい A」
そう言った彼に・・・ 彼女(私)は・・・
ああ・・・
「”人”を殺しても 貴方の欲しいものは 手に入りませんよ」
そう言ったのだ・・・ ”彼女”は・・・
そして目の前の・・・
銃を構えた百が 悲しそうに”私”を見ていた
ああ・・・ そうだ
思い出した
どうしても 今まで前世とやらの”死”を思い出せないでいた
だけど 今・・・
銃の音
発砲音
そして私は 崩れ落ちた
”尾形さんを かばって”
ああ・・・ そうだ
”私を撃ったのは 尾形さんじゃない”
誰かが尾形さんを銃で狙っていた
とっさに体が動いていた
目の前の彼を力強く押していた
そして横たわった私を見て 彼の・・・
ひどく 傷ついた・・・ ひどく 動揺した瞳を見て・・・
”ああ・・・ こんな顔もこの人はするんだ” と思ったのだ
その時 ひどく・・・ 胸の奥が締め付けられた
冷たく、重たくなっていく自分の体
指一本も動かせなくなっていく中で私は 最後・・・
必死に言葉を絞り出す
最後に貴方に・・・ 貴方が好きだと言ってくれた笑顔を必死につくって
「「 百(尾形さん)・・・
ちゃんと 幸せになってね 」」
私は目の前の器を 口に含もうとした
祖母の事は気がかりだけど きっと家族がなんとかしてくれるだろう
−−ああ 全く・・・
最後の言葉が 前世の彼女と同じかぁ・・・
ばしゃぁっ！！！
「！！」
手をすごい勢いで はたかれた
目の前にあったはずの器が 中身ごと畳の上に飛び散った
次の瞬間 目の前が真っ暗になる
というか 苦しい
「？」
「阿呆か お前は！！ 本物のバカか！！」
耳元で鼓膜が破れるんじゃないかと思うほどに 百が大声をあげる
私は抱きしめられているのだと ようやく理解する
「・・・百？」
百の体がひどく震えているのに気が付いた
「何故だ・・・ 何故」と彼の 珍しくうろたえた声が耳に届く
「ひゃ、く」
「阿呆か・・・ 阿呆なのか・・・！！！
そんな言葉っ・・・
望んでないっ！！！」
「・・・」
百が私を確かめるように強く強く抱きしめる
「毒だとわかっているのに 何故 飲もうとするんだ」と 叱られた
(・・・理不尽)
百の背に そっと手を伸ばす
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ソラノ(プロフ) - 有難うございます。アニメ3期もはじまったのでこっちも書かねばと思いながら停滞していてすいません。 (2020年10月16日 22時) (
レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
イロナシ - もう、ソラノ様が書くお話めっちゃ好きです！更新を楽しみにお待ちします！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: c1ed0d601a (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 走り書きなのでまた色々書き直すかもですが、とりあえず「日常1」終わりで、「日常2」をまた書こうと思っています。それこそ本当に小ネタというか勉強見てもらうとか、学校とか修学旅行とか、なんか思いつくままに！！！ (2020年2月22日 1時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - もうすぐで50！とりあえずこの話はこれで終わって本当に日常編を書こうと思う。尾形さんに勉強見てもらうとか、修学旅行とか買い物とか色々書きたい (2020年2月2日 11時) (レス) id: 6946561589 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - うん、しばらく書いていなかった分 一気にＵＰしました。でも本当に一気に書いたので所々また書き直すかも・・・です。すいません (2020年1月18日 16時) (レス) id: ae51a2c0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2019年11月4日 21時
