姉上は弟をまっとうに育てたい！【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】※転生ネタ

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周りを見ると多くのカップル
ここは最近新しくできた施設で 中にはお化け屋敷やゲームセンター
カフェなどの施設があった

俺はキョロキョロと姉上を探す
そして早々に彼女を発見した

お化け屋敷の隣にあるベンチに、姉上が数人の男女と腰かけていた
見に覚えのある女性は姉上のクラスメイトだろう
他の二人は・・・

俺は姉上に声をかけようとし、突如言葉を飲み込む

　 姉上に声をかけて・・・ ”どうする？”

姉上は今日、クラスメイトのご友人と遊びに行くと出て行かれた

メンバーは変わったが、姉上は母上にそれを連絡してきたし
母上も「気をつけて遊びなさい」と返したのだ

　 (俺に・・・ 何ができる？)

あの場に行っても「何してるの杏寿郎？」と姉上を困らせるだけだ


俺は姉上たちから隠れるように角に身をひそめ、こっそりと彼らを観察する

姉上たちは楽しそうに話をしていた

思えば俺は姉上がクラスメイトの方々と 普段どんな話をしているのかなど知らない

姉上はきょとんとしたり、首を傾けたり困ったように笑ったりと
隣の男と話していた

あの隣にいる男は一体誰なのだろうか？

まさか、恋人？？？ と嫌な予感が脳裏をしめる


姉上のスマホは定期的にチェックしていたし(犯罪)
雛人形を片付けるのも毎年遅れさせ、邪魔してきた！
バレンタインだって家族以外には誰にも渡させていない・・・ はず！


男が姉上の髪に手を伸ばす

姉上が笑っている


　 −−−バキッ


何やらつかんでいた壁がミシミシバキバキいっているが気にしない

周りから何やら怖がられて遠巻きにされている気もしたがどうでもいい


姉上の隣にいた男がふと その場を離れた
スマホに着信があったようだ

ひとしきり静かな階段の方へ・・・ 俺の方へと歩いてくる
俺はフードを深くかぶりそ知らぬふりをして 階段の下に座る

男が俺のいたあたりで電話をとったようだった

聞く気はなかったが男の声が耳に届く


　(この男が本当に姉上の彼氏なら・・・ 俺は・・・)


そろそろ潮時なのかもしれないと寂しくなった


　”姉離れ”


そんな単語が胸を締め付ける


姉上とて高校生


俺は・・・


　 姉上の幸せを邪魔しているのかもしれない




『・・ん、・・・ああ

　会って見たけど本当に地味な女だったよ』


男が電話の相手とおかしそうに話している

男がおかしそうに話している人物の事が”姉上”のことだと気づくのに
俺には少々時間がかかった



　・・・ん？

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