姉上は弟をまっとうに育てたい！【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】※転生ネタ

家族の食卓 ページ42

『・・・・・は？』


夕飯時、家族の食卓で皆に「明日は私 友達と出かけてきますね」とお伝えした

何やら左上から「は？」と低温ボイスがふってくる

杏寿郎である

ちらっと横をみると彼の表情は驚いているというよりも血管浮きぼりオコな表情だった


　Σ 『まさか男か！？ 俺は許さんぞ！！！』


とは 槇寿郎さんこと父上である

バンッと強く机を叩かれたが 私が「クラスの女子とですよ」というと
ほっと息をつき、母上にニッコリと圧な目で見られ ショボンとされた


『姉上、明日でかけるのですか？ 千も行っていいですか？』

そう可愛い声がするのは右隣

もうすぐ5歳になる千寿郎はキョトンとした瞳で自分を見上げ
正直この弟を見ていると明日のお出かけはキャンセルしたい！


　ずっと千寿郎と遊んでいたい！(ＴＨＥ ブラコン)


『ダメですよ千寿郎。姉上とてお友達との付き合いがあるのです

　邪魔をしてはいけません』


そう綺麗なお声が通った
もちろん母上である瑠火さんである

瑠火さんには結局 明日着ていく服のことを相談し、先ほど一緒に服を選んでもらった

何やら彼女の着せ替え人形状態になってしまっていた気もしたが
瑠火さんはここぞとばかりにひらひらしたスカートを私にお勧めしてきたり
「もちろん化粧はしていくのでしょう？」と
明日私が出かけることを自分の事のように喜んでくださって、
正直今更私も「やっぱりやめます」とは言え・・・ず


『姉上はいつも千寿郎と遊んでくれるのです。
　たまにはお友達と遊んでくるのもよいでしょう』


そう彼女に笑顔で言われれば それに反対するものはこの中にいるはずもない


千寿郎は口をとがらせ「ん〜」と少々まだ悲しそうだったが、やっと納得してくれたのか
「千はいい子で姉上のお帰りをお待ちしております」とぎゅっと右手に手を添えられた


　なにこの天使？ と胸をうたれる


そして母上は杏寿郎にも声をかけられた

「杏寿郎は明日何も予定がありませんでしたね？
　父上と一緒に道場の掃除をしてくださいね」と・・・



ボトリと杏寿郎の右手から箸が零れ落ちた

何やら”絶望”といった感じの文字が彼の顔に貼りついていた





私は改めて実感する



”一人”で・・・ 出かけられる！


いつもは買い物など杏寿郎がもれなくついてくるが、今回は・・・




　 ”本当に 一人だ！！！”




(あれ？考えてみたらこの歳でそれ相当やばくないか？？？)

なぜこうなった？（杏寿郎視点）→←電話の相手

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