まだまだ鍛錬不足です 番外or短編【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】

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この青年はこの若さで”死”を選ぶというのか？


　 ”しかもその原因が 私？”


私と彼の不思議な同居(？)生活がはじまった



彼は”大学生”らしい
しかし大半の単位を既に取り終えているらしく
学校ヘはたまに午前中出かける程度だった


相変わらず私は部屋から出られないし、彼は私が”外”を眺めるのも嫌がった

　”自分だけを見ていてほしい”

そういう彼の瞳は”マジ”だった


しかしさすがにそれは「することがなさすぎると 成仏しますよ？」という
私のおどしで窓の外を眺めることは許された



今までこの部屋を訪れた人や、借りた人物についてしつこく聞かれた


　その人たちにどんなことをしたのか


　”怖かったか？”

　”嫌な思いをしたか？”




　”奴らに触れたのか？”

　”枕元に立って夢の中に入ったのか？”



『俺の枕元にも立ってほしい！ まさに夢の中での逢瀬だなっ！』


　意味が分からないが、とりあえず彼は私に枕元に立って頂くことを御所望らしい



なので夜中、彼を一度金縛りにあわせてみた

しかし彼は瞳をあけると嬉しそうに私を見上げてくるばかりで怖がるそぶりが一切なかった

正直幽霊である私が精神的に疲れただけで 彼にもう金縛りをかけるのはやめようと思った


『うむ！ 君からあたえられた縛りだというのに怖がる必要がどこにあろうか！？』
と、彼はむしろもっと”激しいもの”をご希望らしい

　(激しいってなんだろう？ 夢の中で死にかけたいの？)


夜、彼の寝顔をなんとなしに見つめる

彼はどうにかして私に触れようと色々試行錯誤するが
彼から触れれることは基本できない


　だが 夜ならば金縛り同様、 私の意思で”彼”に触れることはできた


彼の寝顔を見つめ、その首に触れる

　 少し怖い目にあえば ここから出ていくだろうか？

そんな軽い気持ちだった


ばちっと彼の大きな瞳が見開かれた

びっくりして とびのきそうになった私の腕を ”彼がつかむ”


私が触れようとしていた時は 少しの間なら彼も私に触れれるようである

　私とて幽霊のことやら全てわかっているわけではない


彼に捕まれたことにびっくりする

彼もそれに驚いた風だったが、自分が私の腕を掴んでいることを確認すると
無言のまま私を布団の上に組みひいた

「へ？」

『Aっ』

彼の体に覆いかぶされる


　 ーー あたたかい


　 生きている・・・ 体


「っ！」


体温のないはずの自分の体が熱をもったようだった

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