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酔っぱらった炎柱様のトロンとした瞳と目があった
彼がニッコリと嬉しそうに笑う
そして「にゃぁ」と・・・
私の鼻をなめたのだが この後私はどうすればいい?
思わず私の体は固まる
今何がおこったのかと尻もちをついたまま硬直した
彼はそんな私を楽しそうに見つめると、今度は私の膝に嬉しそうにすりついてきた
そして膝に頭をおくとまた猫のように「にゃぁ」と鳴き、見上げてきた
ええ〜???(汗)
これは・・・ 私はどう対処したらいいのだろうか?
猫? え? ・・・猫???
この酔っぱらい 今 自分は本当に猫のつもりなのか!!?
正直本物の猫なら首元にスリついてきたり、膝上に乗っても可愛いものだろう
だが、今 目の前にいるのは私よりも大きな体の男性である
しかも鬼殺隊でも最高位の”柱”の一人である炎柱
・・・え? 何?
何かの罰ゲーム?
大丈夫ですか?と彼に手を伸ばすと、何故か自ら頭を手に押し付けてきた
撫でてほしい・・・とでもいうようだった
しかし撫でずに彼の行動に固まっていると、彼は不満そうに私の指に噛みついてきた
Σ「!! へ?」
「・・・」
噛みつくと言っても甘噛みのようなもので痛くはない
彼の舌が指をはう感触に背筋がゾクゾクした
Σ 「っ!!?////」
私はとうとう思わず腕をひっこめてしまう
するとまたむすっとした表情で彼に見つめられる
”何故 甘えさせてくれないのか”と不満そうな瞳である
酔っぱらいとはこうも恐ろしい行動をとられるのかと
頭を抱えたくなったのは言うまでもない
何してるんですか 炎柱?
Σ 大丈夫ですか 炎柱ーーーーーっ!!!!!???
心の中で絶叫する私をしり目に、彼はじっとこちらを見つめてくる
そしてまた「にゃぁ」と鳴くと、私に抱き着いてきた
首元にすり寄られ、思わず彼の顔を手で制す
「ちょ、あの・・・Σ(びくっ)」
「・・・君はやはり首が弱いのだな」
「!!?」
やっと普通の言葉を発してくれたかと思えば、じっと今度は自分の顔を見つめられる
彼が愛しいものでも見るようにほほ笑んでいた
いつもの彼の大きな瞳が自分をとらえ
月明かりに照らされた彼の顔は非常に妖艶に見え、心臓が再びドキリとはねた
「A・・・ 俺を”君だけ”の・・・」
ゆっくりと彼の瞳が細まる
彼の顔がどんどん近づいてきた
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ソラノ(プロフ) - 新しいページで他の転生劇かきたい・・・鬼殺隊のほう終わらせてもいないのにかきたい(汗) (2020年12月5日 20時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - このページ残り4つなのでとりあえず「霊」シリーズのものを。他にも色々転生した話書きたいんですよね。鬼殺隊の話が今暗いのでこっちでくっついている二人とか書きたい・・・ (2020年11月23日 22時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 遅ればせながら30分ほどでかきあげたハロウィン・・・1ページにおさめるって大変だな(おい) (2020年11月1日 2時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 有難うございます。でも幽霊は短編でこれで終わってもいいかな?と(笑)後はご想像にお任せします的なノリでいいかな?と思ってますwww すいませんwww (2020年8月16日 8時) (レス) id: b7916d63a5 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - 幽霊のお話めっちゃ面白い!!斬新!!更新楽しみにしています〜(*^^*) (2020年8月15日 3時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラノ | 作成日時:2020年7月10日 18時