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誰よりも隊士を心配し、鬼を狩るAの姿に俺や一部の隊士は憧れていた
俺は前、時々Aと話ができるくらいには近かった
だがいつだっただろうか・・・
炎柱様の威圧にも似た瞳に気づき・・・
”俺は恐怖から 目を背けてしまった”
その時点で俺の恋は終わったのだ
俺は彼と戦う前に逃げた
その視線から
その威圧から
俺には彼女を守るだけの力も度胸もなかったのだと知らされる
負け犬の俺は遠めにAを見るだけになった
時々Aが声をかけてくれ話もするが、そのたびに内心びくびくとしている
ーーーあの炎柱様に・・・ 見張られている気がして
「! 君か!」
ある日、廊下を歩いていたら目の前から炎柱様が歩いてきた
任務の報告で書類を運んでいる俺に、気軽に声をかけてくる
「ふむ! その資料は仕事か! お互いに頑張ろう!」
彼は基本 隊士思いの良い方である
階級の低い俺達にも気軽に話しかけてくれ、隊士からの信頼もあつい
だが
「・・・ところで昨日 Aと話をしていたようだったが」
Σ びくっ
昨日たまたまAに声をかけられた
傍には誰もいなかったと思っていたが どこからか見られていたのだろうか・・・?
「どんな話をしていたのだろうか? 俺は女性との会話が苦手なようでな!
彼女が興味のある話や、面白い話があればぜひ教えてほしい!」
そう言って笑う彼の顔は一見 にこやかな好青年
だが俺はそんな会話にさえ、胃が痛くなる
彼から時々さらされる 嫉妬嫉妬嫉妬・・・
彼はおもむろに「Aと話すな」とは言わない
現に彼女と普通に話しているだけでは何もしてはこないだろう
こちらが彼女に ”恋心”的なものを現さない限りは・・・
「え・・・っと」
ーー ああ コワイコワイ
この柱は 本当に怖い
柱は皆怖いが 俺は特に彼が・・・
”彼がAに向ける感情が ”怖い” ”
俺は少々とまどった後、「ネコ」と どうにか言葉をしぼりだす
「ん?」
彼は腕組みしたまま首を傾ける
その姿だけなら一見愛らしいようにも見えるし
彼の事を知らない女性が見れば一目で恋におちるだろう
だが・・・ 俺は知っている
”言葉を間違えてはいけない”
”ある言葉を言ってはいけない”
その”一言”で 今後の自分の運命が変わる
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ソラノ(プロフ) - 新しいページで他の転生劇かきたい・・・鬼殺隊のほう終わらせてもいないのにかきたい(汗) (2020年12月5日 20時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - このページ残り4つなのでとりあえず「霊」シリーズのものを。他にも色々転生した話書きたいんですよね。鬼殺隊の話が今暗いのでこっちでくっついている二人とか書きたい・・・ (2020年11月23日 22時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 遅ればせながら30分ほどでかきあげたハロウィン・・・1ページにおさめるって大変だな(おい) (2020年11月1日 2時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 有難うございます。でも幽霊は短編でこれで終わってもいいかな?と(笑)後はご想像にお任せします的なノリでいいかな?と思ってますwww すいませんwww (2020年8月16日 8時) (レス) id: b7916d63a5 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - 幽霊のお話めっちゃ面白い!!斬新!!更新楽しみにしています〜(*^^*) (2020年8月15日 3時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラノ | 作成日時:2020年7月10日 18時