＊71 あたりまえ ページ28
そんな日々を過ごしていたある日
帰ってくると兄が私の部屋の前に立っていた
『…お兄ちゃ──』
赤「A！よかったやっと会えた」
そう言って兄は私をギュッと抱きしめた
赤「…少し痩せた？ちゃんと食べてる？」
『大丈夫だよ…それより…なんで心配してくれるの？私はお兄ちゃんに酷いこと…』
赤「心配するのは当たり前だよ。だってAはたった1人の俺の可愛い妹なんだから」
微笑みながら私を許してくれた兄を見て涙が止まらなかった
それからというもの私はリビングでご飯を食べるようになった
でもそれを両親はよく思わなかったみたいで
「なんでここに貴方がいるの？」
「なんだ、お前まだいたのか」
赤「なんでそんなことっ」
『お兄ちゃん！』
赤「…っ！」
『ごめんなさい、すぐに出ていきますから』
兄は私を庇おうとしてくれていたけど
どうせ兄が言っても私が変わらない限り
私が天才にならない限り両親は私を邪険に扱うことはわかっていた
だから兄には無理して欲しくなかった
だってその時兄は受験生だったから
その後見事受験に受かった兄は私をよく外へ連れ出してくれた
両親の目が届かないように
それは私が3年生、兄が高校へ進学しても変わらなかった
兄が部活の時はマネージャーのお仕事をやらせてくれたり
合宿の時も一緒に連れていってくれた
その頃には家に帰っても私は居ないように扱われて
出迎えられるのはいつも兄だけだった
＊＊＊
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冬堂(プロフ) - エリーチカさん» そう言ってもらえてとっても嬉しいです！これからも末永く精進して参りますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2016年1月1日 22時) (
レス) id: 21a38181eb (このIDを非表示/違反報告)
エリーチカ - 面白い、面白いです！ずーーーーーーと応援してます！ (2015年12月26日 0時) (レス) id: 9f3d2be991 (このIDを非表示/違反報告)
冬堂(プロフ) - 琴羽春 さん» ありがとうございます!!これからも精一杯頑張らせていただきますので、末永くよろしくおねがいします← (2015年11月29日 18時) (レス) id: 21a38181eb (このIDを非表示/違反報告)
琴羽春 - こんにちは!!続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください!! (2015年11月29日 17時) (レス) id: e7a87ca1d5 (このIDを非表示/違反報告)
かくうさえる(プロフ) - だ、だだ大丈夫ですよ!!ゆっくり待ってます!! (2015年8月18日 14時) (レス) id: 12b24f9e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬堂 | 作成日時：2015年7月31日 21時
