バーカ ページ47
38.6
(あー熱さがんねぇ)
ピンポーン
(誰だ？こんな時に)
ガチャ
｢彩ちゃん、大丈夫？｣
｢なんだ、美優紀かよ｣
美優紀は隣に住んでいて、いわゆる私の幼なじみ。んで、私の好きな人…。
｢なんだって何よ〜
様子見に来てあげたのに｣
｢そりゃ、どーも｣
｢ってことでおじゃましまーす！｣
｢はっ！？
ちょっと待てって！｣
バタン
｢彩ちゃんの部屋久々〜｣
｢はよ、帰りや｣
｢えー今来たばっかり｣
｢うつるで？｣
｢大丈夫、天才やから風邪ひかへんもん｣
｢私がバカやから風邪ひいたって？
いやいや、どの口が言うてんねん
私の方が順位ええわ｣
｢そんなことないよー｣
｢そんなことあんねん
あっ、ちなみにバカは風邪ひいても気づかへんらしいで？美優紀の場合、それやな｣
｢ひどーい！彩ちゃんのバカ｣
｢私の方がって、このくだり何回すんねん｣
｢えへへ、ごめんごめん、楽しくなっちゃった。彩ちゃんのツッコミはいつでもさえてるなw｣
｢ハァ｣
｢あっほんまごめん
やっぱ、まだ辛いやんな｣
｢大丈夫｣
ぴたっ(デコ)
｢なっ！｣
｢やっぱり熱いな｣
｢なっなにすんねん/////｣
｢いや、こうやって測るのが一番早いかなと思ってって、彩ちゃんさっきより顔赤いで！？大丈夫？？｣
フラフラ
クラクラ
(美優紀のせいや、くっそ
我慢出来へん…)
グイッ
チュッ
｢んっ｣
｢はぁ｣
｢えっ！？｣
｢ばーか｣
くてっ(寝)
｢スースー｣
｢さっ彩ちゃんの方がバカや/////｣
ーーーーーーーーーー
翌日
｢彩ちゃん治った？｣
｢治った、昨日はありがと｣
｢いいえ〜
ていうか、私やっぱり天才みたいや｣
｢えっ？｣
｢伝染らへんかった｣
｢？？？｣
(彩ちゃん、絶対忘れてるw)
｢んーん、なんでもない♡｣
｢えー！教えてや｣
｢んー、彩ちゃんが熱暴走した｣
｢熱暴走？？｣
｢そゆこと！｣
｢どゆことやねん！｣
｢もう、教えなーい｣
これは、私だけの大切な思い出。
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作者名：ハル | 作成日時：2015年12月22日 23時
