あなたの隣 18 ページ44
｢久々のデートやな〜｣
｢そやな
ほら、美優紀行こ？｣
手をひいて私の隣を歩く彩ちゃん。
あの日から３ヶ月。
2人の時はタメ口で呼び捨てに慣れてきたみたい。
会社に戻って1番ビックリしたのは、彩ちゃんの成長ぶりだった。
たくさんの後輩が彩ちゃんに憧れていて、社員も信頼していた。
菜々ちゃんには、｢彩ちゃん、アンタに似てきたで〜！あと、この会社で1番人気やで？ちなみに、性別問わずやから( 笑 )｣なんて言われた。確かに会社では、後輩の特に女子！が『彩ちゃんのこと』を話してるのを耳にしたりする…
(あー！菜々ちゃん変なこと言うから…)
ギュッ
｢ん？どうした？｣
｢べつに！｣
｢今強く握った気が｣
｢ええから、行こ〜｣
ーーーーーーーーーー
｢みるきー！今日飲みに行かへん？｣
｢あーごめん！今日はいいや｣
｢そっかーわかった｣
｢またか、最近断られてばっかりや
なぁ、恵、最近さ美優紀の様子おかしくない？｣
｢それ、私も思ってた｣
｢あんなに飲み会好きやったのに、誘っても来おへんし、しかも帰るの早いし、時々ニヤニヤしてるし｣
｢彼氏でも出来たんちゃう？｣
｢よし、確かめてみようや｣
ーーーーーーーー
あとをつけてみた。
((指輪！！))
｢ちょっと待って！なんでみるきーがペアリング買ってるん？！｣
｢もしかして美優紀、彼氏に貢がされてるとか！？｣
｢まさか…｣
｢今度、美優紀会議で仕事遅いやろ？
その時家行ってみようや｣
｢そやな｣
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作者名：ハル | 作成日時：2015年12月22日 23時
