ハルのさやみる小説 (ページ16)

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女の子同士。 ② ページ16

私は彩ちゃんが好き。

この気持ちはきっと昔からあったんだ。

だけど、私と彩ちゃんは女の子同士。

そんな事ありえない。

好きじゃない。きっと。

そう自分の気持ちに嘘ついて生きてきた。

でも、もう気づいてしまった。

私は彩ちゃんが好き。

だから、私は彩ちゃんから離れなければいけない。

彩ちゃんはきっと女の私ことを、そんな風に見ていない。

ああ見えて乙女だから。

それに、一緒にいたら私の気持ちが溢れ出して、この関係が崩れてしまうのが怖い。

だから、今君に伝える。

｢彩ちゃん…

私この家出ていく。｣

｢えっ！？なんで？｣

｢それは…｣

｢彼氏でもできたん？｣

｢違う｣

｢なら、いればええやん｣

｢っ…なによ、いつもは出ていけばっかり言うのに｣

｢アンタが心配なだけや。何もできへんやん？｣

｢できる！それに、いつまでも彩ちゃんにお世話になるのもアカンしな｣

｢はぁ…勝手に家に転がり込んどいて、勝手に家出ていくとか、勝手なやつやな｣

バタン

彩ちゃんは部屋に戻って行ってしまった。

なんで怒るん。

これが普通なんや。

私と彩ちゃんは友達なんだから。

☆☆☆

美優紀が出ていく。

そんな事考えてなかった。

このままでいいのか。

実際、美優紀のおかげで元気をもらったり、仕事を頑張ろう。

そう思ってきた。

離れたくない。隣にいてほしい。

誰にも渡したくない。

私はきっと美優紀に恋してる。