仲良しJUMP 17

ゆーり ページ30

侑李side


もう最悪。

病院に行けば検便だよ。それにさっきまで気持ち悪さが勝ってたのに病院に着くちょっと前からお腹がやばかったし、でも検便1人ではできないから涼介に手伝ってもらって、もう恥ずかしいし、しんどいし地獄。

それが終わると点滴。点滴打たれるのはいいけど、トイレにも行きたくなるし、戻しちゃうしでじっとしとくのがしんどいし、涼介に当たっちゃったし…。

いつもみたいにうまく感情をコントロールできないことにまで腹が立ってきて本当最悪。

その後マネージャーさんに車で涼介の家まで送ったんだけど、その時の会話はなくて、本当にごめんなさい。


涼「知念、具合どう？」

侑「…ごめん」

涼「いいよ。俺ちょっと嬉しかったよ。知念いつも自分に嘘ついてまで誤魔化すから、ちゃんと怒った姿見れて」

侑「…ドMじゃん」



そんなことが言いたいわけじゃないのに、ありがとうの5文字を伝えればいいのに、僕ってなんでこんなにひねくれてるんだろう。



涼「んー熱はまだあるか。具合は？飲み物は飲んでな」

侑「…あ、うん」

涼「どうしたの。なんか様子おかしいよ？」

侑「そりゃ調子悪いからでしょ…」

涼「違うよ、侑李の態度がおかしいの笑」

侑「えっ…」

涼「病院のことは気にしてないよ。侑李しんどいのに俺が点滴してくださいって言っちゃったのが悪いからさ。俺自身何度も点滴に助けられてるから侑李に早く楽になってもらいたかったんだよ。ごめんな、腹痛めてることとか気分悪いのに1時間ベッドにいないといけないことを選んじゃって」

侑「んーん。ゆうりが悪いの。あっ…ぼくが」

涼「お前っ………かわいいな！」

侑「…うるさい。聞いてなかったことにして、誰にも言わないで」

涼「わかってるよ。俺だけの特権にするから」

侑「…ごめん」

涼「まぁさっきよりは元気そうだな。あとでみんなからのメッセージでも読んで元気になって。俺、向こうでマネージャーから明日以降の仕事聞いてくるからさ」



涼介が部屋を出て行って携帯を見るとみんなから温かいメッセージが。

やっぱりさ、僕って愛されてるなって感じるよ。

だいき→←ゆーり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す