仲良しJUMP 17

やまちね ページ24

宏太side



あれからしばらくしても出てこないし不安にもなる。

もしかして、間に合わなかった…？

俺も行きたいし、もう一度声かけてみようかな。



宏「涼介、どうした？…何かいるものある？」

涼「ごめん」

宏「出てこれる？何があっても気にしないよ？」

涼「んー…ぐずっ」

侑「え、なに？間に合わなかったの？僕気にしないから冷えちゃうよ。出ておいでよ？」

宏「涼介入っていい？」

侑「あ、僕コイン持ってくる」



よくあるマンションのドアでよかったよ。
泣くことでもある？やっぱり俺の仮説は正しかった？

外から開けると、仮説は全くあってなかったけど、ツンとした臭いがして、壁に寄りかかってる涼介と、マットに付いてる吐瀉物を見て、涼介の具合が悪いことは一目瞭然だった。




侑「涼介！すごい熱！けほっ…宏太」

涼「ごめんっ…知念も具合良くないから…向こう行ってな…」

侑「もうぼくは大丈夫」

宏「どうしよっか…とりあえず涼介手洗ってきな。このマットは拭き取れないから…」

侑「いいよ、けほっ…それ捨てるやつだし」



なかなか入らしてくれないのも、マットを拭こうとしてたみたい。

トイレの蓋が閉まってるのを見る限り、開ける余裕もなく戻しちゃったってところかな。



宏「侑李、向こうで涼介と休んでな。ここ片付けるから。マットは処分でいい？」

侑「うん。僕も片付けるよ」

宏「まだ完全じゃないでしょ？」

侑「ん〜じゃあお願いする」

宏「それでよし。ちょっと待っててね」



結局俺、知念の家のトイレ掃除してんじゃん笑

リビングに戻ると真っ赤な顔して寝てる涼介とそれを見守る侑李。

さっきと逆転してるじゃん笑

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