仲良しJUMP 17

りょーすけ ページ15

大貴side


「以上で終了になりーす」



その掛け声がかかったのを聞いてみんなでわいわいとしながら最後の挨拶を撮る。



裕「…やま？本当に大丈夫？」

涼「…」

侑「大丈夫じゃないじゃん、宏太！最後任せたよ」

宏「え？俺？光も一緒に撮ろう」

大「じゃあ俺先に連れて帰る」

涼「…もぉむり…」

大「え…」




弱々しくその場に座り込んじゃった山田。

背中をさすってやると衣装越しに熱い体温を感じる。



大「よく頑張ったじゃん」

涼「ん」

大「うぉっと。ん。頑張ってたよ」



背中摩るためにしゃがんでた俺に抱きついてきた山田にびっくりしたけどそのままの体制で落ち着くまで過ごしてみる。

他のメンバーは上手いこと最後を締めて先に楽屋に戻ったみたい。



涼「大ちゃん…おんぶ」

大「ん。わかったよ。乗れる？」

涼「大丈夫」

大「わかった。そのまま持ち上げるから暴れるなよ？」

涼「暴れないよ」



俺の背中の上で脱力しながら身を委ねてくる成人男性、重たいけど、こいつにしてはかなり軽くなったと思う。

ゲームもしてないぐらい忙しくても飯はちゃんと食えよな。




大「服着替えたらマネージャーが送ってくれるらしいからゆっくり休めよ」

涼「家来てくれないの？」

大「行ってやりたいけど、俺も明日仕事だし」

涼「俺1人やだ」

侑「涼介、お母さんに連絡したら家来てくれるって。その方が安心でしょ？」

涼「…ん」

大「だから安心して帰りな。お大事に。」

涼「ん」



心配だけど、俺らも仕事が各々あるからここでお別れ。

次は元気な姿見せろよな！

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