仲良しJUMP 16

ゆーり ページ45

涼介side


涼「知念どこ行った？！」

大「え、1番に捌けたんじゃない？」

雄「追いかけようと思ったけど、早々と行ったみたいで俺が見た時には…」

裕「俺、トイレ行ってくるよ」

雄「俺、向こうのシャワー見てくる」



…どこ行ったんだよ。あんな身体で。



スタッフ「山田さん！知念さんが」



現場スタッフさんに呼ばれて楽屋にいけば、チーフが真っ赤な顔でぼーっとしてる知念の背中をさすってる。知念が握りしめてる袋にはステージ上で飲んだスポドリを戻した形跡が。



涼「知念！」

チーフ「熱かなり高くて、さっきほどじゃないけど、戻して、ちょっと落ち着いたところ。山田変われる？」

涼「はい…知念頑張ったな」

侑「…りょーすけ」

涼「頑張ってたよ。すごかった。」

大「ここにいたのか〜」



かなりフラフラで熱を測ると38度後半。



チーフ「明日の仕事調整したから、ゆっくり休んで。なんかあったら連絡してくれたら病院連れていくし、知念先に送る。山田は残って反省会出て、先輩方も見に来てるから」

涼「了解。知念、いつでも電話かけてくれていいからな」



体格のいいチーフにおぶられてる知念は、真っ赤な顔、潤んだ目におでこには冷えピタが貼ってあって、朝よりもかなり具合が悪そうで心配だけど、ここはチーフに任せて俺の仕事を全うする。
…とはいっても、メンバーみんな口開けば知念大丈夫かな。なんだけど、先輩方も気づかなかったみたいで、アイドルしてた知念が誇らしく感じた。



次の日に知念からお母さんに病院連れて行ってもらって、お薬もらって寝てるから大丈夫だよってメッセージが届いた。

あんな知念初めてだったから心配だったけど、コンサート無事に終えて、大事にも至らなくてよかったよ。

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