仲良しJUMP 16

ゆーり ページ15

涼介side



侑「…ごめん…」



何に対してのごめんなのかな。
誰に対してごめんなのかな。

俺、知念の自分の中で消化するのすごい尊敬してるんだよな。
俺は良くも悪くも顔にも声にも出ちゃうから。



宏「とりあえず今シャワー浴びて荷物まとめた人から順に帰ること。侑李と涼介はもうしばらくゆっくりしていきな」

雄「伊野尾くん帰ろ〜」

慧「あ、うん…」

光「じゃあ俺も」

大「俺も」



BESTのみんな先に帰っちゃった。



侑「ごめんね…げほっ」




真っ赤な顔して、視線も定まってない知念がそう言う。



裕「今日は色々あったね。あ、知念これ飲む？」

侑「いい…」

涼「寝たまま飲めそうなら飲んどきな」

侑「…うん」

裕「気にしなくていいからね、さっきの」

侑「…気にしてない」

裕「あはは。ちょっとは気にしろよ」

侑「よくわかんない…ぼく…ごほっごほっ…」

涼「熱も高いし」

侑「ごほっ…ん〜じゃなくて…ごほっ、みんな頼るって…けほっ…割と甘えさせてもらってるつもりでいたから…でも、ごほごほっ…言葉で表すの難しいんだもん…げほっ」

涼「とりあえず帰るか！よし！裕翔もおいでよ」

裕「行く！」

侑「動きたくない…」

涼「そうは言ってもいい時間だからさ…ちょっと頑張ろう。コンサート頑張ったちぃなら頑張れるよね」



結局、裕翔が知念をおんぶする形で車に乗せる。



裕「ちぃ、寝られそうなら寝ていいよ」

侑「ん〜」



相変わらずげほげほと咳をしながら、ぼーっとしてると俺の家に着いたから、裕翔と運び込んで、ベッドに寝かせる



侑「りょーすけ…」

涼「どうした？」

侑「んー」



言葉じゃない声を出してくる知念。



裕「甘えたさんだね」

涼「よっぽどしんどいのだろうね」

裕「疲れ溜まってたのかな」



今日一日、知念自身が1番不安だったんだろうな。

ゆーり→←ゆーり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す