仲良しJUMP 16

ゆーり ページ41

侑李side


…最悪だ。

今日は特別コンサートの日。
基本、ライブはツアーで行うけど、今日は1日だけ、たった1回公演。

そんな大切な日に朝起きたら体がだるい。



侑『りょーすけ…』

涼『おはよ。どうした？』

侑『…だるい』

涼『え、体調悪いの？頭痛い？熱は？』

侑『わかんないよ…体温計家にないし、頭痛いし…動きたくない…』

涼『ちょっと家行くから、一緒に会場行こっか』

侑『ん…鍵マネージャーに開けてもらって…』

涼『えぇ…そんなにやばいの？』

侑『ん〜動きたくない…』

涼『じゃあ今から準備していくからな、寝られるなら寝てな』

侑『ん』



朝6時、多分着信音で起きただろう涼介の声に安心してもう一度寝てみる。

きっとこれは悪い夢なんだ。






涼「あ、起きた」

侑「え…」



目の前に涼介のドアップ。

…頭痛い。あ、そうだ、さっきのは夢じゃなかったんだ。



涼「具合どう？」

侑「…よくない」

涼「さっき熱測ったら37.3度だったよ。昨日から具合悪かった？」

侑「…なんとなく」

涼「そうだったんだ。気づいてやればよかったな」

侑「今日…出るから」

涼「うん。頼ってくれていいから。ちょっと早いけど、マネージャー下で待ってくれてるから会場向かおうな」

侑「…うん」



この服でいい？とか言いながら着替えさせてくれて、身体を預けてたら準備ができたみたい。

…普段と違う自分の身体の重さにこれでコンサート無事に終えることができるのかと不安を覚える。

ゆーり→←こーた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す