仲良しJUMP 15

ありゆと ページ41

大貴side


非常に面倒なことに、朝起きた時に感じた身体の重さ。

いや、正確には昨日の夜友達と飲みに行った時から寒気がすごくて、友達にも心配されて少し早めに帰宅し、シャワーを浴びて暖かい格好して寝たのに。

メンバーにメールしてから集合場所に行こうかなと思ったけど、家にいてもしんどいのは変わらないのなら、メンバーに伝えて休ませてもらうほうがいいよなって。ことにしていつもより早めに現場に向かった。



慧「おはよ〜あ、大ちゃん。裕翔がお熱なの」

大「え、まじか。裕翔大丈夫？」

裕「んー。ちょっと高いだけだよ…」

光「そんなこと言ってもフラフラだったじゃん。」

宏「ほらこれ貼ってなよ。寒くない？」

雄「これ着てな？」

大「大変そうだね…笑」

侑「ゆーてぃーかわいそうでしょ笑」

大「おじいちゃんたちは孫が心配だからね〜」



なんて言いながら荷物を置き、携帯を持って外に出る。

どうすればいいんだ。俺も熱があるなんて言える空気じゃないよな…

でも俺のことを知ってるみんなに嘘をついて騙すことができるとは思わないし…

長居する場所もないし体も怠いしとりあえず、楽屋に戻れば知念に曲をおすすめされていつものように返事したつもり。



侑「大貴？」

大「…ん？」

侑「なんか…調子悪い？」

大「…いや」

侑「でもなんか…」

涼「やっほー！」

宏「お疲れ」



いいタイミングで山田。




涼「裕翔どうしたの？！」

慧「お熱、さっきは38.1度だった」

涼「あちゃー。しんどいねぇ…」

光「山田来たし起こすか…」

侑「ねぇ、大貴大丈夫なの？」

大「…ん？たぶんね笑」

侑「たぶんって…」

大「ジョークだよ〜笑」

侑「ねぇー！！涼介ー！！ねーって…全然聞いてくれないし」



知念に素直に言っても治らないのだから隠したほうが今はいいんだ。

裕翔があんな状態なのに、これ以上メンバーみんなに気を遣わせることはできない。

いや、別に裕翔が悪いとかじゃなくて、裕翔が迷惑とかじゃなくてね。なんていうか、こう………いろんなことを言い訳にして素直になれてないのは俺なんだよな…

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