仲良しJUMP 15

りょーすけ ページ11

涼介side


涼「うん、大丈夫。じゃあ明日」



深夜のロケを終えて、あと4時間もすればマネージャーが迎えにくる。

充実してるといえば充実してるが、それ以上に忙しくて睡眠時間も2時間寝ることができれば多い日が1週間続いて疲労困憊という感じ。

お風呂入って、1時間半後に目覚ましをセットした携帯を枕元に置くと、ベッドに体が沈む感覚。




━━━━━━━━━━━━━━━


…はっ！



マネージャー「山田！遅刻！」

涼「まじ？！ごめんなさい…」

マネージャー「仕事忙しいけどグループでだから困るよ」

涼「…本当にごめんなさい」



ついにやってしまった。

目覚ましを止めた記憶もないが、マネージャーが家に来てる時点でもうかなりの遅刻は確定。

時間を見ると8時…集合今日6時だったよな…

やらかした。その一言で片付くはずもない。人として俺は最低なことをしてしまった。

慌てて服だけ着替えて、後は向こうで謝ってからセットしてもらお…いつもよりちょっと不機嫌なマネージャーと無言の車で現場に向かった。


…やばい。

起きてすぐ走ったからなのか、いつもじゃ感じない気分の悪さを感じる。それに車の動きだと思ってたが、これはめまいなのか。ふわふわとする感覚が気持ち悪くてシートベルトを外して座席に横になる。



マネージャー「山田？着いたよ」

涼「うん…」




起こされた時にはスタジオの駐車場、今からメンバーと顔合わすの嫌だな…スタッフさんにも謝らないと…



マネージャー「1人でいける？俺ディレクターに謝ってくるから。」

涼「そんな、俺行くよ」

マネージャー「後で。とりあえずメンバーに謝りなさい」

涼「はーい…」



いつも優しいマネージャーがこんなに怒ってるからなのか、目の前が涙でにじむ。

エレベーターの浮遊感も気持ち悪い。もう最悪だ。

楽屋のロックを解除しないといけないのにめまいが強すぎてうまく開けられない。

なんとか開けたけど、もう自分が立ってる感覚もなくて、楽屋に入ったもののそこからの記憶がない。

りょーすけ→←いのやぶ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す