第43話 ページ44
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傑くんが高専にいると気づいたあと、すぐにでも行こうと思った
しかし、京都にいる呪詛師や呪いを全て任せていくわけにもいかず
結局、高専に来るまでに時間を要してしまった
『結構静ですね…』
辺りをきょろきょろと見渡しながらカツカツと進んでいく
少し行くと悟くんらしき姿を見つけて声をかける
声をかけて振り返った人物はやはり悟くんだった
でも、こっちに振り返って私の名前を呼ぶ声はいつもと違っている
何かあったんでしょうか？
「来るな！！」
私が駆け寄ろうとすると慌てたような声色で大声を出す悟くん
『…どうしたんですか？』
一旦立ち止まり聞き返すが何も言おうとしない悟くんに
私は再び彼の元へと足を進める
「Aこっちに来るな！！」
歩みを再開させた私に更に大声で制止をかけてくる
悟くんのその言動に理解ができず更に距離を縮める
『悟君、さっきからどうし…―』
悟くんのすぐ傍まで寄って行き、目線を悟くんの後ろにやった
そこで初めて彼が何故慌てていたのか理解できた
『えっ…―』
微かに漏れた私の声
私の目に映ったのは血だらけで目を閉じて横たわっている
傑くんの姿だった
『す…すぐ…る……く…ん……』
えっ…どういう事…？
なにがおきたの…？
傑くんが寝てるの…？
悟くんが近くにいて…起こそうとしてる？
うん、きっとそう！
そうに決まってます！！
じゃなきゃ…そんな…そんなこと…―
「見るな！！」
ぎゅっと何か温かいものに包まれる感覚
頭の整理が付かない私を悟くんが抱きしめたことが解る
「A…見るなっ…！！」
悟くんは少し辛そうにそう呟くとそっと悟くんの手で私の目を覆う
どうしよう…
上手く息ができない…
どうやって息していたっけ…？
肺に全然空気が取り込めない
はぁはぁと短く息を吐くことしかできない
『さっ…さと…さと…るっ…』
「大丈夫！大丈夫だから…」
上手く言葉が出てこない
違う、全然思うように出せない
酸欠のように頭がぼーっとする
悟くんがより一層私を強く抱きしめた感覚だけ伝わる
このままじゃ酸欠で倒れそうで悟くんの背中に腕を回すとぎゅぅっと皺ができるくらいに彼の服を強く握った
「A、僕だけの声に集中するんだ」
耳元で優しくそう囁かれる
悟くんの声だけ…？
「暴走しちゃ駄目だ、僕がいるから
悟くんの声だけに集中…
「ゆっくり深呼吸するんだ」
悟くんの声に従うようにゆっくりと深呼吸をして肺に空気を送り込んだ
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エラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 貴重なご意見誠にありがとうございます。私の願望も入ってしまうことは多々あるかと思いますが、ご希望になるべく添えるよう頑張りたいと思います！温かく見守って頂ければ幸いです。 (2022年3月11日 2時) (
レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - エラさん、できれば本編も五条悟オチでお願いします🙏 (2022年3月7日 12時) (レス) @page4 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、そしてコメントありがとうございます。正直に言うとオチは正式には決まっておりません。皆から愛されて欲しいなと思っていたので。なるほど、五条悟オチですね！是非参考にさせて頂きたいと思います！応援ありがとうございます！本編も頑張りますね (2022年3月2日 14時) (レス) id: 8b38394c2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - エラさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？本編も頑張ってください。応援しています。 (2022年3月2日 13時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エラ | 作成日時：2022年1月19日 2時
