Snow Shine【2】 (ページ10)

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58. / You ページ10

「おはよ、A。」

「おはよう、さっくん。待った？」

「ううん、阿部ちゃんも翔太まだだし、まだ集合時間五分前だよ。」

「よかった。」

今日はさっくんと阿部くんと翔太くんとお買い物。

3人からお誘いを貰った。

私もちょうど行きたい店があると思って、了承をした。

「おまたせおまたせ。」

「ごめん、思ったより電車混んでた。」

プライベートで改めて会ったみんなは背が高くて大人のお兄さん。

私と歩くとまるで兄と妹のようだった。

「A今日どっか行きたいとこある？服とか。」

「あの、ジュエリー店に行っても？」

私の突拍子もない返事に聞いた本人の翔太くんが目を丸くする。

「ごめんね、ちょっとプレゼントを買いたくて。」

「･･･お前彼氏とか居んの？」

「へ？」

「だって、アクセサリー渡す相手とか彼氏とかしか、」

「翔太くん、それは」

" ないよ "

脳裏に浮かぶ緑の原石の彼と紫の雪の結晶の彼。

言葉を飲み込むには十分な材料だった。

「やっぱいるんだろ。」

「あのね、私はプロです。

デビューのために頑張ってる大事な時期、

ましてやSnowMan加入仕立てで危うい時期にそんな浮つくはずないでしょ。」

「･･･わりぃ、ごめん。自分用？」

「先輩へのプレゼント用。」

さっくんと阿部くんは翔太くんを諭すように背中に手を添えた。

「女の子にそんなこと聞くとかセクハラだよ？」

「A、先輩ってNEWSさんでしょ。」

「もちろんだよ。」

正しくはシゲアキさんのために。

私の背中を押してくれてありがとうって伝えに行かなきゃ。

「あとはさっくんのスニーカーも見なきゃ。ほら、こんなとこで突っ立ってないで行くぞ。」

今こんなに笑ってるよって。