Snow Shine【2】 (ページ11)

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59. / You ページ11

「ふわぁ〜、買った買った。」

一日中歩き回って、みんなクタクタだった。

「いっぱい買ったなあ。」

さっくんがヨシヨシしてくれる。

お兄ちゃんのように朗らかな笑顔をした。

阿部ちゃんは私が大事そうに抱える袋に目を向けた。

「いつ渡すの？」

「うーん、次にお会いした時に、かな。シゲアキさん忙しいし。」

「そっか。喜んで貰えるといいね。」

「うん！」

4人で和気あいあいと話していると、翔太くんの携帯が震えた。

「ごめん、ちょっと出る。」

輪を離れて、翔太くんは隅っこへ行く。

「仕事の連絡かな？」

「かもな。だと嬉しいなぁ。」

さっくんは相変わらず私の頭をわしゃわしゃ撫でた。

「Aが選んでくれた靴大事にする。」

「練習とかで使ってください。」

「もちろん。」

「お前ら。」

翔太くんがニヤッとしながら戻ってきた。

「どうしたの？」

「今日ふっかと康二と目黒とラウールも買い物行ってたらしい。照と舘も呼ぶから晩飯行かね？」

「それいいじゃん、行こうぜ。」

「急に10人でどこ店取れる？」

「んー、どこにしようか。」

3人が首を捻り出したので、私も少し考える。

「ね、もしよかったら私の家で鍋パ…とかどうでしょう。」

私に出した最善の答えだった。

「めっちゃいい！決定な！」

さっくんの言葉は返して欲しい答えそのままだった。