愛は腹立ててなんぼ【日高光啓】 (ページ26)

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今日も朝から打ち合わせに、雑誌取材に、テレビ取材。
忙しくないとは言えないスケジュールだけど
楽しそうに着々とこなしていくメンバー。

こうやって近くで眺めていられるだけでも幸せなのに
その中の１人と恋人関係にあるのか...世のかわいいこちゃんたちに恨まれそうだ...

なんて風に考えた事はないけどさ。
ひろだって普通の人間で、普通の男性。
好きなものは好きだし、ひろも私の事を好いてくれているんだから。

だけど毎日一緒に居て、ほぼ一緒に暮らして
寝る時も起きた時も同じ顔を見て過ごすっていうのは...
常に刺激を求めてるひろには、退屈なんじゃないか？
...って、私は凡人の私はそう思う訳ですよ。

日「貴方～？意識どっかいってんよ？」

貴『おー大丈夫すぎるよー』

あなたが見せてくれるその素敵な笑顔に
どれだけの人が魅了されてるかも、分かってる。

さりげないその優しさに
どれだけの人が惚れてるかも、知ってる。

貴『...私にだけに愛を注ぐなんて無理よねぇ』

そういうひろだから、好きになったんだもん。