凛として咲く花の如く【イナズマイレブン】Ⅲ (ページ34)

今日:28 hit、昨日:6 hit、合計:27,904 hit

126話：重なったページ34

校舎を出て階段を降りていた

階段を降りている時

A「うわぁっ」

滑って体が後ろに倒れそうになった

反射で目を瞑ったが全然痛みがない

目を開けるとそこには吹雪の顔があった

吹雪「気をつけて。階段は滑りやすいから」

吹雪が転ぶのを止めてくれたらしい

A「ありがとう」

…ドゴゴゴゴと音がした

円堂「ん？なんだ？」

A「雪崩！？」

すぐそばにいた吹雪を見ると目を見開いて固まっていた

すると膝を抱えてしゃがんでしまった

身体が小刻みに震えている

A「吹雪？どうしたの？大丈夫？」

あたしもしゃがんで声をかけるが返事がない

明らかに彼は怯えていた

円堂「びっくりしたぁってすごい勢いだな。雪国ならではか」

荒谷「大丈夫だよ、吹雪君。屋根の雪が落ちただけだから」

吹雪「え、屋根から…なんだ…屋根の雪か…」

吹雪は安心したような顔をした

円堂「なんだ？どうかしたのか？」

吹雪「いや、何でもないよ」

夏未「これ位のことでそんなに驚くなんて、意外と小心者ね」

吹雪「あーはははは…さあ行こう」

そう言って吹雪は歩き出した

ふと瞳子さんを見る

難しい顔をしていた

吹雪「Aちゃん」

A「…あ、何？」

吹雪「行こ？」

と吹雪は笑顔を見せて手を差し出してきた

A「うん」

そう言ってあたしは歩き出す

もちろん彼の手をとった

さっきの怯えていた彼は

どことなく周りから人が消えていくことに怯えていたあたしと重なったような気がしたから