凛として咲く花の如く【イナズマイレブン】Ⅲ (ページ1)

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93話：通用しないページ1

豪炎寺「A！」

傘美野中にもうすぐ着くところで

夕香ちゃんのお見舞いに行っていた豪炎寺があたしに追いついた

A「豪炎寺！みんなが…！」

豪炎寺「わかっている、急ごう！」

豪炎寺「選手交替だ！」

あたしと豪炎寺は傘美野中に着くとすぐに試合に入った

レーゼ「！まさか…」

A「…え…」

びっくりしたよ

だってそこにはあたしがしばらくの間一緒に過ごしていた人たちがいたんだから

豪炎寺「どうした？」

かつては仲間だったのかもしれない

ただあたしが受け入れることを拒んでいただけであって。

でも彼らは今はこうして破壊活動をしている

四年前にこの計画を聞いた時はあたしだけが道具になるものだと思っていたけど

“あの人”の道具としてあの孤児院にいたみんなが使われているんだ

無性にやるせなくなった

彼らを、“あの人”の目を覚まさせなきゃ

本能でそう思った

A「何でもない、行こう」

.

.

少林、宍戸の代わりにあたし達が入る

豪炎寺「いくぞ円堂」

円堂「おう！よーしみんな、反撃だ！」

こちらからのキックオフで試合再開

円堂があがる

円堂「イナズマブレイクだ！」

染岡「よーし！」

鬼道「イナズマ」

円堂／豪炎寺「ブレイク！！」

相手のキーパーは欠伸をしながら片手で止めた

しかもボールを見ないで

半田「あいつ、ボールを見ていなかったぞ！」

鬼道「ああ」

これにはみんな動揺する

相手にボールが渡り、そのままシュート

あたしは壁山の前に立つ

A「はああああ！！」

あたしは右脚で受ける

くっそ…いたい…

そんなことを考えている暇はない

A「うわあっ」

ボールはあたしごとゴールに入った

壁山「Aさん！」

円堂「しまった」

風丸「大丈夫か」

松野「あんなシュートを脚でそのまま受けるなんて…」

円堂「すまん！A！」

A「大丈夫」

少し痛む脚を耐えて立ち上がる

その後も翻弄される雷門イレブン

フィールド全体を駆け回ってフォローに入れる分は入ったがそれでも庇いきれない

染岡「豪炎寺！ドラゴン…」

豪炎寺「トルネード！！」

それはレーゼがダイレクトで打ち返す

A「まずい、影野！危ない！！」

影野「うわぁあああ！」

影野はお腹を抑えている

染岡「俺達の必殺技はこいつらには通用しないのか」

レーゼ「必殺技と言ったか」

染岡「それがどうした」

レーゼ「必殺技と言ってもこの程度…お前達の力の限界ということだ」