【ミカグラ】爽快系ドローイング【夢小説】 (ページ48)

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第四十五話…統計ページ48

「さてさて、遅すぎる自覚が終わったところで対策練りといきましょうか」

未だもんもんとしている私を置いて、愛華ちゃんは話を進める。
いつにもまして生き生きとしているのは嘘だと信じたい。

「結論から言うとね、九頭竜さんを完全にこっちのものにしてしまえば勝ちなんだよ」

はいでました強行論。そんな真似が私にできると思うのか。

「Aちゃんには勇気が足りない!!そんなんだったらいくら九頭竜さんをモノにしても消されちゃうよ？」
『いやなんでモノにする前提で話が進んでるの!?』
「え？違うの？」
『それ今日二回目だよ!!あと違うよ!!』

一気に大声を出したせいかむせる。
近隣迷惑もいいところだが、この時間帯ならみんな外にいるだろうし気にしない。

「ふふふ……では伝授して差し上げよう。九頭竜先輩の攻略法を……」
『変なゲームみたいにするのやめよう!?』

にやりと口角を上げてクローゼットの中から白衣を取り出す愛華ちゃん。そんなの持ってるなんて聞いてないよ……。

「私の統計から行くと、Aちゃんはすごく好かれてるね。恋人一歩手前と言ってもいいくらいの好感度だよ」
『と、統計って何よ……』
「ふふふ、では説明しよう……!!」

愛華ちゃんがこんなにもエルナキャラだったなんて聞いてない。もっとおとなしい子だったような気がするのに。

「この私が先輩に聞きまわった結果、九頭竜先輩は入学から今まででおよそ20人に告白をされてる。でも結果は全部ダメ、あの性格が物語ってるんだけど、自分より画力の低い人間はいやって人だからね。恋人になるには実力がいる」
『じゃあ私は無理だね!!』
「しかし！Aちゃんには素質があるのだ!!」
『いや無理だから!!』
「出来る出来る!!だって小鳥先輩情報によると寝かせることができたんでしょ!?それＯＫってことだよ!!」

ギンギンとした目で話しかけてくる愛華ちゃんには、なにか情熱の神様でも憑いているのだろうか。