第十九話…寝顔 ページ21
『あの…先輩…？』
「……………」
完全に寝ている。誰だよもう寝れる気がしないとか言ったのは。
『先輩…ベットに行って寝てください…!』
さっきから心臓がドクドクと飛び出しそうなほどに跳ねている。
やめてくれ…！
「んんっ……ふぁ…」
ごろん、と寝返りを打つ…それも私の上で。
本当にやめてほしい、しかも妙にアレな声を出すのは勘弁してほしい。
『せんぱ…い…』
多分この時の声は震えていただろう。仕方ない。
「ん…つぅ…」
顔をこちらへ向ける先輩。
……意外とかわいらしい顔をしているのだな、彼は。
昨日の件もあって、私の中の勝手なイメージとして怖い人、というものがあったのだが、
もしかすると…かわいい一面もあるのかもしれない。
「Aちゃん…どう…？」
『あ!先輩…!えと…無事に寝た、みたいです…』
小鳥先輩という名の救世主が現れ、私は振り返る。
ちなみに今の体制は膝枕のような状態だ。ついでにいうと私の心臓はいまだに飛び出しそうなほど跳ねている。
「あぁ…良かった。ってどんな格好してんのよ!」
『あ〜…これは…えへへ』
驚かれた。まぁそれはそうだが。
「よし…ミッションコンプリート、だね。ベットに連れて行くの手伝ってくれる？」
『は、はい！』
「えっと…そっち持って。すぐそこにベットあるから…よいしょっと。」
二人で持ち上げる。…案外軽いな。ちゃんと食べているのか？
「いやぁ…ごめんね？こんなことに付き合わせちゃって。疲れただろうし、もう帰っていいよ。」
私はここに残りますと言い続けたのだが、先輩に言われて仕方なく部室を出た。
心臓は、まだ収まっていない。
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紅夜(プロフ) - 面白かったです！！更新頑張って下さい！ (2014年1月18日 15時) (
レス) id: 73057630a6 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 面白いです！(。･∀･)ﾉ゛続きが気になります♪ (2013年10月20日 21時) (レス) id: 1a6ecb40f1 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 清ちゃん本家の小説見たことないけど面白いよ！ (2013年9月8日 20時) (レス) id: 3a5b04ea45 (このIDを非表示/違反報告)
清月@京摩は俺の嫁(プロフ) - ふるーつたるとさん» 私も書きながらそう思っていましたｗｗ←え (2013年8月24日 9時) (レス) id: d85f7e8846 (このIDを非表示/違反報告)
ふるーつたると(プロフ) - きっ消えろだとぅ！だが断る！ｗｗ (2013年8月22日 15時) (レス) id: 8ee3ccd211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清月 | 作成日時：2013年7月27日 19時
