第四十一話…超美少女 ページ44
私学であるミカグラ学園には、通常転入生というものは存在しない。
だからこそこんなに人が集まり、部活の代表が集まっているというわけなのか。
「初めまして、藤咲子と申します。よろしくお願いいたします。
前の学校で少しありまして……こちらの学園に来ることになりました」
凛とした声が聞こえた。
声のした方を見ると、黒髪に紺目──つまり私と同じ色の目をした少女が、そこに立っていた。
第一印象は清楚、それに次いで美人。学園のプリンセスとも言える少女だ。
前の学校……きっといろいろあったのだろう。美人だし、嫉妬の一つ二つ向けられてもおかしくない。
というかこの学園に来たということは、学園長の知り合いとかそんな感じなのだろうか。
そしてご飯(彼女の朝ごはんは何時もあんぱん一つと牛乳である)を食べ終わったのか、愛華ちゃんが私の横に来ていた。
「所属部は美術部です。よろしくお願いいたします」
同じ部所属の美人。マンガみたいな展開だが、そういえばこの学園は能力だのなんだのが普通にある学園だった。
するとその少女がこちらにすたすたと歩いてくる。
歩くさまさえ絵になるなぁと考えていたら、ふと私の前で止まった。
「初めまして、Aさん」
『あ、っは…はい!!』
こんな美人に声を掛けられるなど人生初の経験だ。どもってもしかたない…と思う。
「あらあら、驚かなくてもいいんですよ？」
にこり、と笑う彼女。──そして、私の耳元で、
「貴女には、九頭竜さんの前から消えてもらうだけですので」
ぞくりと背筋に寒気が走った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【ハイキュー】木葉「テメェェェ！待てやぁぁぁ！！」((ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ 今日も私は全力で...
貴「皆、私の事嫌いだよね・・・」キセキ「うん。嫌いだ」 その後・・・ キセキ「... 貴方の性格(脳)はなんの動物に似てるかッ！？当てちゃいますッ！もっと見る
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅夜(プロフ) - 面白かったです！！更新頑張って下さい！ (2014年1月18日 15時) (
レス) id: 73057630a6 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 面白いです！(。･∀･)ﾉ゛続きが気になります♪ (2013年10月20日 21時) (レス) id: 1a6ecb40f1 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 清ちゃん本家の小説見たことないけど面白いよ！ (2013年9月8日 20時) (レス) id: 3a5b04ea45 (このIDを非表示/違反報告)
清月@京摩は俺の嫁(プロフ) - ふるーつたるとさん» 私も書きながらそう思っていましたｗｗ←え (2013年8月24日 9時) (レス) id: d85f7e8846 (このIDを非表示/違反報告)
ふるーつたると(プロフ) - きっ消えろだとぅ！だが断る！ｗｗ (2013年8月22日 15時) (レス) id: 8ee3ccd211 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：清月 | 作成日時：2013年7月27日 19時
