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今、腕のなかに北山がいることが夢のように感じるが、ちゃんと現実なんだ。
そう実感しながら、今度は俺が話し始めた。
もう、かっこつけるのはやめよう。
みっともなくていいから、ちゃんと伝えなきゃ。
「俺は…自分の仕事を誇りに思ってるし、やりがいも感じてる。でも、仕事で生き生きしてる北山が羨ましく、少し嫉妬した。俺といる時より楽しそうだったし」
「…ｯ…それは」
「うん、まず言わせて。北山が元々弱音を言えないのなんて分かってたのに、気付いてあげれなくて、ごめん」
「……うん」
「自分に自信がなくて、一方的に北山を責めるような言い方したまま、玉と一緒にいることを選んで……俺、逃げてた」
「………」
「少しでも北山から離れちゃって、ごめん」
「……玉のことは？好きなんじゃないの？」
「好きだよ……でもそれは後輩として。俺が心から好きなのは、宏光だけ」
「本当に？」
「信じて。玉には悪いことしたと思ってるけど……玉の気持ちに、ちゃんと応えようと思って付き合ってる時も、本当はずっとずっと宏光を忘れてなかった」
「………」
「前よりも好きが増えてる………だから、また俺の側にいて。もう宏光と離れたくないし、離したくない」
「俺、不器用だから……また仕事ばっかりになっちゃうかもよ？」
「うん、それでも良い。宏光の気持ちが、俺にあるなら」
「また玉のとこに行きたくならない？」
「うん、ならない。自信あるよ」
「………」
「これだけは誓えるよ」
「…なに？」
「俺はこの先、北山宏光だけを想っていく」
やっと北山の腕が、俺の背中に回った。
小さく俺の服を掴みながら、俺の胸に顔を埋めて泣く姿を見て、やっと大切なものを取り戻せた気がした。
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ももは(プロフ) - ぴーちさまー！初作品お疲れ様でございました！とてもとてもステキなお話でした(；▽；)モテるFさんが色男すぎて、Tさんにも新たな出会いがみえて…明るい方向へと歩む光がとても素敵でした(＞＜)安定のKさんは、かっこかわいい☆また次回作気になります…！ (2019年11月18日 8時) (
レス) id: db5af09c34 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - ももはさん» ももはさまー！早速読んでいただき、ありがとうございます(≧∇≦)切ない始まりですが、ちゃんとハッピーで終われるはずです。ももはさまの作品の足元にも及びませんが、頑張って更新していけたら良いなと思っておりますので、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2019年10月29日 14時) (レス) id: 8b3214628f (このIDを非表示/違反報告)
ももは(プロフ) - ぴーちさまっー！初作品ありがとうございますっ！話の続きにわくわくが止まりません…！乙女Fさん、ふるゆわTさん、頑張り屋のKさん、切なくて既に胸がきゅーっとしています(＞＜)ぴーちさまのペースで続きをお待ちしております！ (2019年10月29日 7時) (レス) id: db5af09c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーち | 作成日時：2019年10月29日 0時
