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あの日を境に、僕はAと接するのが
どことなく怖くなった。
あの時、僕が一緒に帰っていれば
あんな怖い思いをさせることなんてなかったのに
そんな罪悪感からか。
それか、僕はどこかで
Aと出会っていなければよかった
そんな思いも感じていたんだ。
ジュン、お前はニノより俺想いだよ。
でも、ニノより他の人のことは想ってない。
僕が幸せになればいい。
自分の任務が果たせればいい。
そう思ってるだろう？
でも、ニノは違ったよ。
あの日の僕を見て言ったんだ。
『お前たちはお互い一緒に居るべきじゃない』
なんて。
ニノは恋の神様の使い猫。
元々は僕とAの恋をもっとよくするために来たのにそんなこと言うなんて可笑しいだろ？
だから僕は言ったんだ。
『地位も名誉も何もいらない。
Aさえいればいいんだ』
そう言ったら、ニノはすごく悲しい顔をしたんだ。
『俺は、領に同じ思いはしてほしくない』
ってね。
なんのことを言っているのかはわからなかったけど
僕はそこで初めて気がついたんだ。
Aと出会って、愛を育むうちに
自分が自分でなくなっていったんだ。
僕は今まで、弟や母さんを奪った
犯人に復讐するために生きてきた。
そんな僕が、今、人を愛していたんだ。
そんなことが、許されると思う？
我に返ったよ。
犯人に復讐なんて、どうでも良くなっていた。
それは、Aに出会って考えが変わったんだ。
それと同時に、僕はその考えに罪悪感をもった。
Aと居ることが、Aを傷つけるんじゃないか。って。
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翠(プロフ) - コメ失礼します…!めちゃくちゃ好きで一気にシリーズ全て読み切ってしまいました!更新待ってます…! (2023年3月22日 12時) (
レス) @page14 id: 554419db83 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - めちゃくちゃ面白いです！更新待ってます！ (2021年7月5日 19時) (レス) id: c47a51ee2c (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 更新ずっと待ってます…！ (2019年12月30日 21時) (レス) id: 99874afee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんでぃぶるー | 作成日時：2019年7月27日 20時
