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．
ニ「は、……」
領「今すぐ僕をAのところに…」
ニ「…領、お前…落ち着けよ」
領「なってるさ」
僕はいつだって冷静だ。
弟や母さんがいなくなっても
僕は人前で泣いたことなんてない。
Aといる時だって…
はやく連れて行けと催促すると
ニノは僕に目を瞑れといった。
目を閉じてしばらくして開くと
そこにはポカンと座り込むAの姿があった。
領「…っA！」
『領…、くん…？…』
僕の顔を見るなり、Aの瞳から涙が溢れた。
すぐさま駆け寄り、彼女の肩を掴んだ。
領「何もされてない？」
『うんっ…突然、男の人たちが消えて、っ私…』
領「ごめん、…怖かったよね、本当にごめんっ、…」
Aの制服は、少しはだけていた。
あと少し遅かったらと思うと、背筋が凍る。
僕は震えるAの身体を包み込んだ。
『…あの人たちは、…』
領「A、忘れよう…」
『…、』
今日のことは忘れるんだ。
Aにも、僕自身にもそう言い聞かせた。
でないと、僕は壊れてしまいそうだった。
そんな僕たちを、ニノは無表情で
ただ佇み、見つめていた。
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翠(プロフ) - コメ失礼します…!めちゃくちゃ好きで一気にシリーズ全て読み切ってしまいました!更新待ってます…! (2023年3月22日 12時) (
レス) @page14 id: 554419db83 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - めちゃくちゃ面白いです！更新待ってます！ (2021年7月5日 19時) (レス) id: c47a51ee2c (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 更新ずっと待ってます…！ (2019年12月30日 21時) (レス) id: 99874afee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんでぃぶるー | 作成日時：2019年7月27日 20時
