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*
匠「クラゲって脳がないんだって」
「え、そうなのっ？」
匠「この前テレビでやってた」
「じゃあ何も考えないでぷかぷか浮いていられるんだ…」
匠「えっ？」
「朝早く起きなきゃとか、夕飯なにしようとか。そういうこと考えなくても水の中浮いてたら一日終わっちゃうってことでしょ？」
私がそういうと
何かがはじけたみたいに彼が笑い出した
今日、今まで笑った顔をちゃんと見ていなかったけど
笑った顔がまるで子供みたいだ
匠「おもしろいこと考えるんだね」
「今訳あって一人暮らしになったから、そういうの考えたくないなーって」
匠「一人暮らし？なんで？」
「母親が長期の出張で居なくて、お兄ちゃんは…」
さっきまで話しにくいと思ってたのが嘘みたい
もう普通に笑って話せて、楽しい。
よかった
ちゃんと友達になれて
祐「そろそろお昼ご飯食べない？おなかすいた！」
祐基のその声に二人して振り返ると
祐基がびっくりしていた
いつの間に仲良くなったの、なんて嬉しそうにして。
それからお昼ご飯を食べていたら、小笠原くんが後から合流した
志乃ちゃんは、どこか嬉しそうで
それを見たみんなも気持ちが和んだ。
お昼ご飯を食べ終わったら、イルカのショーを見た
最前列で見ると聞かなかった祐基は
一人だけびっしょびしょになった
*
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作者名：まぐろ | 作成日時：2018年6月10日 14時
