・6・ ページ6
*
日曜日
さすがに遅刻してはだめだと早めにアラームを設定した
平日もそうすればいいのか
「…よし」
最近買ったブラウスを着た
これだと張り切ってると思われるかな
でも一応初対面の人もいるわけだし、いいよね
「お父さん、行ってくるね」
仏壇に手を合わせて、お父さんに挨拶をした
お父さんは私が産まれてすぐに事故で亡くなった
だから私はお父さんの顔は写真でしか見たことないし
どんな風に笑うのとか、どんな食べ物が好きかなんて見たこともなかった
それに私は、お兄ちゃんに嘘をつかれていた
お父さんは遠くにいる、そう言われてきた
でもあるときそれが嘘だとわかってお兄ちゃんと大喧嘩して
お兄ちゃんはやっと本当のことを全部話してくれた
お兄ちゃんは、お父さんのこと大好きだったんだって。
飛「あっA!」
「ごめん遅刻だった?」
飛「ううん、むしろ5分前」
「よかった」
そんなお兄ちゃんと飛鳥は、中学の時色々あった。
というより、飛鳥は小さい時からお兄ちゃんのことが好きだったらしい。
こんな美人なのに、お兄ちゃんなんてもったいない。なんて思ったり。
飛「志乃おはよ」
志「おはよう、あれ二人だけ?」
飛「メンズはまだ」
志「もうなにやってんだか…」
すると志乃ちゃんのスマホから着信音が鳴り、
誰からの電話か分かった瞬間に志乃ちゃんが電話に出た
志「もしもし?…うん、今飛鳥とAがいるけど。…え?」
志乃ちゃんの表情が、どんどん暗くなっていく。
*
239人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まぐろ | 作成日時:2018年6月10日 14時