EVER BLUE -Beginning story- (ページ44)

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そのまた翌日

　

顔も元に戻って、出席も危ういということで
重い体を起こして学校に行った

　

　

飛「Aっ」

　

　

教室に入った途端先に来ていた飛鳥が駆け寄って来た

　

　

「ごめんね、心配かけて」

飛「そんな…大丈夫だよ。今日放課後ちゃんと聞かせて？」

「あー…ごめん、まだ気持ちの整理がついてなくて」

飛「そっか、…うん。わかった。落ち着いてからでいいよ」

「ありがとう飛鳥」

飛「でもこれだけ言わせて？」

「なに？」

飛「…あんたはよく頑張ったよ」

「…ありがとう」

　

　

そんな会話をしていると、志乃ちゃんが教室に入って来た

　

　

志「…A、」

「志乃ちゃん」

志「大丈夫？」

「うん。ごめんね心配させて」

志「ううん。Aが学校来てくれたからもう安心」

　

　

志乃ちゃんはそう言って優しく笑った。
　

　

でもその横で飛鳥が
眉間に皺を寄せていることには、この時の私は気づかない

　

チャイムが鳴り、席につくと

ふと見た窓の向こうで急ぎ足で自分の教室に向かう匠海くんを見てしまった

　

一昨日ぶりなのに

なんだかすごく久しく感じてしまって

　

胸が痛くなる。

　

*