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「ふうー終わった、」
ほうきとちりとりを片づけて、
荷物を持って教室を出た。
祐「あ、おつかれさま」
秋だというのに汗だくな祐基
終わったのをいいことに見に来たな
祐「ほんとごめんってー！でも遅刻したのお前のせいだし！」
「何も言い返せない…」
祐「ははっ、ねえ匠海見てない？」
「だから私その人知らないんだって」
祐「えー会わせようと思ったのになー」
「その人ダンス部なの？」
祐「ううん軽音部、めっちゃ歌上手いんだよ」
「へえ」
祐「いないならいいや、明日紹介するから。じゃあね」
そう言ってまた部活へ戻っていった祐基に背を向けて廊下を歩く。
ああ、今日の夕飯は何にしよう
なんだか疲れたから簡単なものでいいかな
でも明日のお弁当のおかずにしやすいものがいいな
そんなことを考えながら、階段を降りる
すると、下から階段を上る足音が聞こえて、
姿が見えた瞬間、窓から夕陽が差し込んできた
「…」
知らない人
1年生かな？
すれ違った際に顔を見ても、やっぱり誰かわからなくて
なにもなかったように、階段を下りた
―それが、私と匠海くんの出会いでした。
EVER BLUE -Beginning story-
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作者名：まぐろ | 作成日時：2018年6月10日 14時
